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2019年興収1位は『天気の子』140億円超え - 邦画興収年間ベストテン

大ヒットを記録した『天気の子』
大ヒットを記録した『天気の子』 - (C) 2019「天気の子」製作委員会

 2019年邦画興行収入の上位10作品が文化通信社より発表され、興収140億2,000万円(12月8日時点)を記録した新海誠監督のアニメーション映画『天気の子』が年間ナンバーワンを獲得。洋画別でトップを記録した『アラジン』121億6,000万円を抑え、洋邦合わせた年間総合ランキングでも1位を獲得した(文中の興収は一部推定)。

【動画】映画『天気の子』スペシャル予報

 興収250億3,000万円を記録し、日本の歴代興収4位を記録するなど社会現象と化した『君の名は。』の新海監督待望の次回作として注目された『天気の子』。7月19日に全国448スクリーンで公開され、週末3日間で動員115万9,020人、興収16億4,380万9,400円を記録し、初登場首位。その後13週連続でベストテン入し、公開から34日目で興収100億円を突破した。新海アニメらしい精緻なビジュアルや、前作に引き続きタッグを組んだRADWIMPSの音楽、そして叙情的な物語世界などもあり、多くのリピーターを獲得。性別・年齢を問わず多くの層が映画館に足を運んだ。結果、『君の名は。』以来3年ぶりとなる日本映画の興収100億突破作品となった。

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 2位には大ヒットアニメの劇場版第23弾『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』が93億7,000万円を記録。4月12日から公開3日間で動員145万8,263人、18億8,629万2,700円を記録。9週連続でベストテン入りを果たした。8月23日から4Dアトラクション上映がスタートし、3日間で興収5,770万円を記録。公開から136日目で動員716万4,729人、興収91億8,270万2,500円となり、7年連続でシリーズ歴代最高興収を更新した。今年は原作きっての人気キャラクター・怪盗キッドと劇場版初出演となる京極真の熱いバトルや、劇場版初となる海外・シンガポールが舞台ということも話題になり、幅広い層が劇場へ詰め掛けた。

 今年はアニメが6本、実写が4本という内訳。興収50億円超えの作品が上位5本を占めたが、そのうち実写作品は『キングダム』1本にとどまった。配給別では東宝が7本(『キングダム』はソニー・ピクチャーズ エンタテインメントとの共同配給)を占める中、東映が3本(『劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』』『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』『翔んで埼玉』)と健闘した。

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 昨年は『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』が大ヒットしたフジテレビ関連の作品が5本(『劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』』『マスカレード・ホテル』『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』『翔んで埼玉』『記憶にございません!』)ランクイン。アニメだけでなく、実写もバランス良くランクインするなど、存在感を見せつけている。その他、日本テレビが関連する作品も『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』『キングダム』がランクインしている。

 2020年は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『STAND BY ME ドラえもん2』『名探偵コナン 緋色の弾丸』といったアニメの強力作が目白押し。そこに『今日から俺は!!劇場版』や『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』といった実写映画がどう絡んでいくか。そこも見どころとなるだろう。(取材・文:壬生智裕)

【2019年邦画作品別興収 上位10本】(最終興収の数字は一部推定。12月上旬集計時のもの)
1『天気の子』140億2,000万円(12月8日時点)
2『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』93億7,000万円
3『キングダム』57億3,000万円
4『劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』』55億3,000万円
5『映画ドラえもん のび太の月面探査記』50億1,000万円
6『マスカレード・ホテル』46億4,000万円
7『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』40億円
8『翔んで埼玉』37億6,000万円
9『記憶にございません!』36億円(12月8日時点)
10『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』29億8,000万円

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