キラメイレッド大抜擢の小宮璃央「キラースマイル」身につけたい!
「スーパー戦隊シリーズ」44作目「魔進戦隊キラメイジャー」で、キラメイレッド/熱田充瑠(あつた・じゅうる)役に抜擢された小宮璃央。現在17歳、現役高校生の小宮にとって夢にまで見た大役だが、撮影現場では最年少ながら人見知りぞろいだったキャストたちと積極的にコミュニケーションを図り、打ち解けるために一役買ったという。なかなかの度胸の持ち主と思われる小宮の素顔に迫る。
1月16日に「魔進戦隊キラメイジャー」の製作発表会見が行われ、小宮をはじめとするキラメイジャーのキャスト陣がお披露目された。そのときのことについて「人生で一番緊張しました」と語った小宮。たしかにイエローの木原瑠生が21歳、グリーンの新條由芽が21歳、ブルーの水石亜飛夢は24歳、ピンクの工藤美桜は20歳であるのに比べ、17歳の小宮は年齢が若く、見ていても緊張感が伝わってきた。
そんな小宮だが、撮影現場では“レッド”らしく積極的にコミュニケーションをとったという。「僕もそうなのですが、皆さんすごく人見知りで、顔合わせのときはほとんど会話がありませんでした」と明かす小宮。コミュニケーションをとれないまま撮影に入ったら「ヤバい」と危機感を持ち、自身も初対面は苦手だと言いつつも「自己紹介して、積極的に話しかけるようにしました。連絡先とかも聞いちゃって……」と勇気を出して行動に出た。
他のメンバーたちも小宮の声がけに反応。「皆さんすごく優しい方たちなので“タメ口でいいよ”と言ってくださって、徐々に打ち解けることができました」。最初こそ雰囲気はかたかったが、いまではボケたり、突っ込んだりと和気あいあいとした撮影現場になっているという。
充瑠という役柄については「現役高校生の役なのですごく入りやすかった」と述べるが「僕はこれまでお芝居の経験がなく、映像での演技は初めてだったので、監督にアドバイスをいただきながら懸命にやっています」と試行錯誤の毎日だという。特に充瑠は絵を描き始めるとテンションが上がってしまうという特徴がある青年で、人前ではしゃぐ姿には苦労した模様。「あまり人前ではしゃぐタイプではないので、最初は恥ずかしさが勝ってしまって……」と苦笑い。それもいまではすんなりできるようになり、一つずつ課題をクリアしていく毎日だという。
キラメイジャーのコンセプトは“キラキラ輝く”。小宮自身は「全然キラキラしていないんですよね」と謙遜するが「主演なので、一番キラキラしなくてはいけない」と気を引き締める。そのためには「常に笑顔」を忘れないように日常も生活しているそうで、「キラースマイルをしっかり身につけていきたい」と満面の笑顔で答える。
スーパー戦隊の醍醐味はやはり変身だ。過去の作品を参考に自分なりに研究したといい、撮影現場ではアクション監督からのアドバイスも積極的に取り入れた。「どうやったら格好良く見えるか考えました。手の動きのキレを見てください」とアピールする。
俳優としてスタートを切った小宮だが、もう一つの顔として7人組ダンス&ボーカルグループ・Zero PLANET(ゼロプラネット)での活動があげられる。「踊ることや体を動かすことが好きなんです」と語ると「なにかしら作品で活かせたらいいなと思っています」と芝居と歌、ダンスとのコラボにも意欲を見せる。
憧れのヒーローは「仮面ライダーW(ダブル)」に出演していた俳優の菅田将暉。「『W』で格好いいなと思ってから、ずっと作品を観ています。音楽も芝居も多才で格好いい」と羨望の眼差しを向けると「僕もいろいろな表現を自分から発信できる人になりたいです」と未来に思いを馳せていた。
1年間の長丁場での撮影。「終わったとき、なにか次につながるような経験が積めていれば」と目標を掲げた小宮。作品に参加している声優陣の豪華さにも目を輝かせると「アニメも大好きなので、声のお仕事にも興味があります」と夢は尽きないようだ。(取材・文・撮影:磯部正和)
「魔進戦隊キラメイジャー」はテレビ朝日系にて3月8日より放送(毎週日曜午前9時30分~)