ジョニー・デップ主演の水俣病を扱った新作、ベルリン国際映画祭でワールドプレミア
第70回ベルリン国際映画祭
米俳優ジョニー・デップが実在の写真家ウィリアム・ユージン・スミスさんを演じて水俣病の問題を扱う新作『ミナマタ(原題) / Minamata』が、ベルリン国際映画祭(2月20日~3月1日開催)に出品され、同映画祭でワールドプレミアを行うことが決定した。現地時間14日、映画祭側が公式発表した。
本作はウィリアムさんと妻アイリーン・美緒子・スミスさんが共同で執筆した同名著書「ミナマタ(原題) / Minamata」を基にした映画。第2次世界大戦中にサイパン、沖縄、硫黄島で活動した写真家ウィリアムさんが、1970年代にライフ誌の編集長ラルフ・グレイヴスの依頼でチッソ水俣工場が引き起こした水俣病を取材し、その実態を暴いた経緯を描くストーリー。
ジョニー以外にビル・ナイ、日本からは真田広之、浅野忠信、加瀬亮、國村隼、美波らが出演し、日本での撮影も行われた。監督は『最低で最高のサリー』で製作総指揮を務めたアンドリュー・レヴィタスで、デヴィッド・ケスラーが脚色した。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)