坂口健太郎、永野芽郁との久しぶりの共演「感慨深かった」
俳優の坂口健太郎と女優の永野芽郁が16日、都内で行われた映画『仮面病棟』の公開記念スペシャルイベントに出席し、本作の撮影秘話などを明かした。
現役医師作家・知念実希人のベストセラー小説「仮面病棟」を知念自らが脚本にも参加して映画化した本作は、ピエロの仮面をかぶった凶悪犯が籠城した元精神科病院から、脱出を試みる人々を映し出す。坂口は、一日だけの当直医として病院に出向いていた医師・速水、永野は傷を負った女子大生・瞳を演じる。イベントには坂口、永野、原作者の知念と、特別イベントゲストとして謎解きのスペシャリストとして知られる松丸亮吾も登壇。登壇者を相手に、ミステリークイズなどを出題して会場を沸かせた。
坂口は本作が映画単独初主作。「最初に台本を読んだときにスピード感や臨場感があって、あっという間に読んでしまった。これを生身の人間でやるのは大変だろうなとは思ったけど、台本が面白かったし、永野さんとも共演できる。すごくやりたいという気持ちになりました」と撮影前の心境を振り返る。
座長を務めることについては「座長といっても実際やっていることはあまり変わっていない」と謙遜しつつ、「きつい現場になるだろうなっていうのはクランクイン前から思っていたけど、そこで自分ができることはやりたいなって。張りつめたシーンの裏では、穏やかな時間が過ごせるように努力をしました。その方が好きなタイプなので」と自身の座長像を大切に撮影に臨んだという。
昨年9月に二十歳の誕生日を迎えた永野との共演については「現場で一緒にご飯も行ったし、過去にも一度共演しています。でも、前回は5、6年前。二十歳になった永野さんとの共演は感慨深かった」と感想を述べる。
永野は、「クランクインの前日が誕生日で、二十歳になりました」と照れくさそうに報告。「まだクランクイン前で、仲良くなれていない状態で皆さんがバースデーソングを歌ってくださって。気持ちを新たに、背筋を伸ばして坂口さんに寄り添ってやれればいいなって思っていました」と回顧した。
また永野は、「映画の見所は、謎解きでなければわたしです」とアピール。「とにかく頑張っているんです。(プレッシャーもあって)毎日、悪夢を見たりもしたんです。夢のなかで撃たれたりとか、血が出ているのに死ねないとか……。それを坂口さんに報告するのが日課でした」と話し、周囲を笑わせていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『仮面病棟』は3月6日より全国公開