志村けん&菅田将暉、山田洋次新作で2人1役!「キネマの神様」映画化
志村けんと菅田将暉が、原田マハの同名小説を映画化する山田洋次監督の最新作『キネマの神様』でダブル主演を務めることが明らかになった。志村が実写映画に出演するのは1999年の『鉄道員(ぽっぽや)』以来およそ21年ぶりで、主演は初めて。初共演となる菅田と共に主人公を2人1役で演じ、松竹映画100周年記念作品として2020年12月に全国公開される。
山田洋次監督『男はつらいよ』シリーズ22年ぶりの新作【写真】
志村ふんする主人公のゴウは、無類のギャンブル好きで家族にも見放されたダメ親父という役どころ。ゴウがただ一つ愛してやまないのは映画で、かつて行きつけの名画座の館主・テラシンと共に映画の撮影所で働いていた若かりし頃のゴウ役を菅田が務める。そんなゴウとテラシンの運命の歯車は、二人が食堂の娘に恋心を抱いたことから狂い始めることに。やがてゴウにもたらされる“映画の神様”の奇跡、そして時代を超えた愛と友情の物語が描き出される。
主演の二人とも山田組初参加となり、「山田洋次監督の作品もたくさん見ていましたので、緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのをとても楽しみにしています」(志村)、「脚本を読みながら、体が熱くなりました。この世界に入って良かった。そんな風に思いました」(菅田)と期待を隠し切れない様子。
一方、山田監督は日本映画の黄金時代に思いを馳せつつ、「この時代に華やかな青春を過ごした映画人の喜びと悲しみの人生を、映画製作百年の歴史を持つ松竹を舞台としてドラマチックに描きたい」とコメント。原作者の原田が自身の家族や経験をもとに執筆した小説を、松竹らしく“家族”をテーマに映画化する。
他キャストには、ゴウの妻・淑子役で宮本信子、若き日のゴウとテラシンが思いを寄せる食堂の娘役で永野芽郁が名を連ねている。脚本は山田監督と共に『釣りバカ日誌』シリーズなどで知られる朝原雄三が手掛け、撮影は今年3月にクランクイン、5月にクランクアップの予定となっている。(編集部・吉田唯)
キャスト&監督コメント全文
■志村けん
僕が映画に出演させていただくのは人生で2度目で、
前回から約20年ぶりになります。
松竹映画100周年という節目の作品に選んでもらい光栄な事だと思っております。
ありがとうございます。山田洋次監督の作品もたくさん見ていましたので、
緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのをとても楽しみにしています。
■菅田将暉
今回このような素敵な座組に呼んで頂けたこと心から感謝しています。
山田洋次監督のもと、キネマの神様が微笑んでくれるよう丁寧に紡いでいきたいと思います。脚本を読みながら、体が熱くなりました。
この世界に入って良かった。そんな風に思いました。
撮影所と映画と映画館とそこにいる人たち。
この優しい情熱がどうか届きますように。宜しくお願いします。
■永野芽郁
松竹映画100周年記念作品である本作に山田組の一員として出演できる事、
とても光栄に思います。
山田洋次監督が生みだす温かい世界に自分が存在できる喜びと、
緊張感で今から撮影が待ち遠しいです。
菅田さんは3回目の共演ですが、今までとは違う関係性の役どころなのでどんな空気が生まれるのか、とても楽しみです。
大先輩方とご一緒して沢山のことを吸収できるように精一杯頑張りたいと思います。
■宮本信子
約50年ぶりの山田組となります。
山田洋次監督が手がける「キネマの神様」という、この上なく素晴らしいタイトルを持った作品に参加出来ることを嬉しく思っています。
志村けんさんとご一緒するのは初めてなので、とても楽しみにしております。
映画を愛するお客様に届けられるよう撮影に臨んでまいります。
■山田洋次監督
その昔、映画が娯楽の王座を占め、また日本映画が世界中の関心と尊敬を集めていた黄金時代があった。あの頃の撮影所はまさに夢の工場として活気に溢れていて、通俗娯楽映画から映画史に残る芸術作品まで続々と作られていた。
この時代に華やかな青春を過ごした映画人の喜びと悲しみの人生を、映画製作百年の歴史を持つ松竹を舞台としてドラマチックに描きたい。