史上最低の映画と言われた伝説のカルトムービー『ザ・ルーム』が日本公開へ
「最高の最低映画」「駄作界の市民ケーン」と言われながらも多くのファンに愛されてきた伝説のカルト映画『ザ・ルーム』(2003)が、「未体験ゾーンの映画たち 2020」のクロージング作品として3月に日本公開されることが明らかになった。
知識も技術もまったく持ち合わせていなかったが、莫大な製作費を支払うだけの謎の財力と映画作りの情熱だけはあったトミー・ウィゾー監督がメガホンを取った本作は、支離滅裂な脚本や間の抜けた演出、棒読みの演技など、映画の常識の枠からはみ出しまくった要素の数々が話題を呼んだ奇跡のコメディー。
ファンを公言する有名人にはJ・J・エイブラムスやポール・ラッドといった数々のハリウッド業界人がいるほか、2017年には本作の舞台裏を描いた映画『ディザスター・アーティスト』をジェームズ・フランコが監督・俳優として作りあげるほど唯一無二な作品として愛されてきた。
なお、本作がアメリカで上映される際は、目立つスプーンの写真立てが意味もなく登場するシーンで「スプーン」と叫びながらスプーンを投げる「スプーン上映」がおなじみとなっているが、このスプーン上映を日本でも実施することに。安全上の理由で、投げるスプーンはプラスチック製か紙製のもののみとなっているので注意が必要だ。
さらに、ラブシーンでスマホライトを振る、上映のピントがずれたら「フォーカス!」と叫ぶなど、応援上映ならぬツッコミ上映も開催される予定となっている。(編集部・吉田唯)
映画『ザ・ルーム』はヒューマントラストシネマ渋谷で3月6日~19日に上映(期間中の水、金、土、日にスプーン上映予定)、シネ・リーブル梅田で4月16日、18日、20日~23日に上映