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「スカーレット」戸田恵梨香、三津はいなくちゃいけない存在だった

喜美子にとって三津という存在は?
喜美子にとって三津という存在は? - 提供:NHK

 NHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土、総合・午前8時~ほか)で、ヒロインの喜美子を演じている戸田恵梨香。新たに登場して話題を呼んだ弟子の三津(黒島結菜)のことや、彼女の登場によって変化があったヒロイン夫婦の関係などについて戸田が語った。

あの頃…距離を縮めていく喜美子と八郎【写真】

 現在放送中の「スカーレット」は、焼き物の里として知られる滋賀・信楽の地で、喜美子が陶芸の世界に飛び込み奮闘していく物語。年が変わって第14週では、父の死から3年を経て喜美子は31歳を迎えていた。陶芸家として名の知れるようになった夫の八郎(松下洸平)を支える姿が印象的だったが、戸田は「喜美子自身、『ほんとうにやりたいことをやれていない』という気持ちはあったと思います。でもその中に、ハチさんのことをただひたすら支えたい、フォローしたいという思いがから回ってしまうのが14週でした」と振り返る。

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 「ハチさんもそんな喜美子の思いを受け止めているんだけれど、それもハチさんにとっては苦しい……。2人の思いがどんどんと絡まっていく様が、演じていてけっこう苦しかったです。喜美子と八郎は、いつも“2人とも間違ってない”というのが、しんどいんです。喜美子と八郎の愛情が本物だからこそ、しんどいことってあるんだなと、この作品を通して知りました」

 対して、続く第15週では、絵付け小皿の大量注文を受けた喜美子が陶芸に没頭する様子が描かれ、戸田自身も「『ああ、喜美子のこの姿がみたかった』と個人的に思った週でした」と語る。「ハチさんのことも支えたい、でも同時に、絵付け小皿もがんばりたいっていう2つの欲が同時に生まれて、どうバランスをとればいいのか喜美子はわからなかったけど、ハチさんが背中を押してくれました。だから、ハチさんのことは三津にまかせる、と喜美子が決断できたのだと思います」という。

スカーレット
提供:NHK

 だが、そんな三津の存在は夫婦間に波乱を呼ぶことに。戸田は「喜美子は、『ハチさんを信じている』という気持ちです。いままで積み上げてきたハチさんとの関係、愛情や絆というものに自信があるから、『ここは口出ししなくてもいい』と判断する。それは『妻の強さ」かなあと思いました。三津の言動って『ハチさんのこと好きなん!?』と喜美子からつっこんでもいいくらいだったのですが、三津自身もわざとじゃないし、喜美子も自信があるから、つっこめないんですよね」と2人の関係を見る。

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 「陶芸の師匠と弟子としても、女の意地っていうのがあるのかなと思いました。三津がもっと恋愛の駆け引きを仕掛けてくる子だったら、ハチさんがもうクビにしているはず。それでも、喜美子がハチさんに新しい風を吹かせたいと考えて、三津を弟子入りさせました。最初は、ハチさんも『いや弟子はいらない』と言っていたけれど、ちょこちょこっと三津から出るヒントになるような言葉をもらって、実際に作品をつくっていけるようになるから、やっぱり三津は2人にとっていなくちゃいけない存在だったんだと思うんです」

スカーレット
提供:NHK

 そんななか、喜美子の家に照子(大島優子)と信作(林遣都)の幼なじみで集まり、夜通し語り合うシーンが視聴者の心を癒やした(第16週)。戸田も「この3人がそろうと、やっぱりこれこれ! という感覚なるんです。これが欲しかった! という感じ。一番落ち着くし、楽しいし、喜美子の人生の真ん中にあるのがこの2人なんだなぁと思いました。この3人で集まったとたんに、完全にタイムスリップできるんです。こういう経験って私自身はなかなかできないので、子どものころから過ごしている人たちって強いんだなと思いました」と語っている。(編集部・大内啓輔)

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