陥落する人続出…『パラサイト』娘役パク・ソダムの圧倒的な佇まい
公開中の話題作『パラサイト 半地下の家族』で娘のギジョンを演じた女優のパク・ソダム。その魅力に陥落する人が続出している。
第92回アカデミー賞で作品賞をはじめとする計6部門ノミネートという快挙を達成した本作。半地下住宅に暮らす全員無職のギテク一家が、高台の大豪邸に住むパク一家に徐々に寄生していくさまが描かれており、ソダムは名優ソン・ガンホふんするギテクの長女ギジョン役を務めた。
美大を目指すものの上手くいかず、予備校に通うお金もないギジョンは、兄のギウに続いて家庭教師の“ジェシカ”としてパク一家に潜入していくことになるのだが、この潜入シーンではソダムのカリスマ性が爆発。言葉巧みにパク社長の妻の懐に入り込み、信頼を勝ち得ていく姿からは得も言われぬオーラが漂う。
さらに、タバコを吸うシーンでの彼女の佇まいは圧巻の一言で、その存在感に「超絶カッコいい」「好きになった」と惚れ惚れする人が続出。第26回全米映画俳優組合賞(SAG賞)で映画部門の最優秀作品賞にあたるキャスト賞を同作が受賞した際には、オスカー女優シャーリーズ・セロンもInstagramのストーリー機能を使ってソダムの芝居に絶賛の言葉を贈り、視線を集めた。
1991年9月8日生まれのソダムは、映画『スティール・コールド・ウインター ~少女~』(2013)でデビュー。2,000分の1という競争率を突破してキャスティングされた映画『プリースト 悪魔を葬る者』(2015)では悪魔に憑かれてしまった少女役を務め、名優キム・ユンソクや大人気俳優カン・ドンウォンと渡り合う怪演を披露。丸刈りにするという徹底した役づくりだけでなく、確かな演技力で観客を恐怖のどん底に陥れて注目を浴びた。
また、ソダムといえば一重のスッとした目元が印象的だが、ラブコメドラマ「シンデレラと4人の騎士<ナイト>」(2016)のイベントでは、ファンから「わたしのような一重の子たちに一言お願いします」というお願いが飛び出したことも。リクエストに応えたソダムは「わたしは自分の目が好きですし、一度も整形手術を考えたことはありません。目が大きな人もいれば、小さな人もいます。一重はステキだと思います。自分だけのチャームポイントなので、自信を持ってください」とメッセージを送っていた。
その「シンデレラと4人の騎士」では、男前ながらも愛らしいヒロイン役でキュートな魅力を発揮。ドラマ「ビューティフル・マインド ~愛が起こした奇跡~」(2016)では嘘を知らない純粋な女性警官ヒロインに変身し、映画『プロミス ~氷上の女神たち~』(2016)では南北に引き裂かれた姉妹の妹役という重要な役どころを担うなど、幅広い役柄を演じてきた。今後はドラマ「青春記録」で大人気俳優パク・ボゴムと共演する予定で、ドラマ界でもさらなる飛躍が期待される。(編集部・吉田唯)