大河初出演の岡村隆史、初日ガチガチに緊張 「麒麟がくる」で神出鬼没の農民役
現在放送中の「麒麟がくる」(NHK総合・毎週日曜20時~ほか)で、明智光秀(長谷川博己)と度々遭遇する神出鬼没の農民・菊丸を演じている岡村隆史が、大河初主演の心境を明かした。岡村は「クランクイン初日はガチガチに緊張して真っ白になってしまいました。前日にセリフを完ぺきに覚えて臨んだのですが、本番が始まる前になるブザーの音が大きすぎて、セリフが全部飛びました。自分が考えていたキャラクター設定も間違っていて、『どないしよう!』ってなりました(笑)」と撮影初日を振り返っている。
のちに「本能寺の変」で織田信長を討つ智将・明智光秀の、謎多き前半生に焦点をあてた本作。岡村演じる三河出身の農民・菊丸は、第一回で光秀が美濃を襲う野盗に応戦する場面で登場。光秀が野盗にとらわれていた菊丸を救って以来、度々光秀の周囲に出没することとなる。9日放送の第四回「尾張潜入指令」では、斎藤道三(本木雅弘)の指令を受け瀕死の重傷を負った織田信秀(高橋克典)の容体を探るべく、尾張に潜入する光秀のお供として登場する。
岡村は昨年11月公開の映画『決算!忠臣蔵』で時代劇初挑戦。NHKのバラエティー番組「チコちゃんに叱られる!」のMCを務める彼は、同番組に登場する5歳のチコちゃんの決めゼリフにちなんで「ぼーっとNHKに来ていたらどえらい仕事が舞い込んできました(笑)。『チコちゃんに叱られる!』をやっていてよかったです。朝ドラを狙っていたので、まさか大河ドラマでオファーがくると思っていませんでした。ビックリしました」と大河ドラマ初出演についてコメント。
撮影初日は緊張し、セリフが飛んだこともあるという岡村だが「いろんな方から声をかけていただき、『いつものバラエティーの感じでやってもらっていいんですよ』などアドバイスをいただき、なんとか落ち着きました」と紆余曲折あった様子。「初日は『えらいもん引き受けてしまった』と、ゾッとしました。4回くらいで死んでもいいなと(笑)。大河には魔物がいますね」と大河の雰囲気に呑まれたようだ。
岡村は、菊丸のキャラクターを「単純で明るい農民です。息をのむような緊張感のあるシーンが多いですが、菊丸が光秀や駒と一緒にいるシーンはコミカルなので、菊丸が出てくるとほっと一息つける、そんなキャラクターになれればいいなと思っています」と紹介。「ただ、菊丸にはちょっと謎な部分もある気がして……」と指摘しつつ、「スタッフさんに聞いてみたのですが、みんな目をそらして誰も教えてくれません。(笑)『歴史の勉強はしなくて大丈夫です』『そのままでいいです』と言われています」と愛嬌たっぷりに語っている。(編集部・石井百合子)