『パラサイト』韓国映画として15年ぶりの快挙!
映画『パラサイト 半地下の家族』(公開中)が、日本国内の全国映画動員ランキングで1位を獲得した。韓国映画が1位となるのは『私の頭の中の消しゴム』(2004)以来、約15年ぶりの快挙となる。
日本で大ヒットした『私の頭の中の消しゴム』(2005)【写真】
半地下住宅に暮らす全員無職の貧しいキム家の長男ギウが、お金持ちのパク家の長女の家庭教師になったことから物語が展開する本作は、エンターテインメント作品ながら貧困層と富裕層の格差をブラックユーモアを交えて描き、高い評価を得ている。昨年のカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞したほか、さまざまな映画賞で旋風を巻き起こし、2月9日(現地時間)に発表された第92回アカデミー賞で、作品賞を含む4部門で受賞するという偉業を成し遂げた。
日本では、昨年12月に一部の劇場で先行上映され、今年の1月10日に全国上映となった。1月11~12日の全国映画動員ランキングで5位にランクインしてから順位を徐々に上げていき、2月15~16日のランキングではアカデミー賞の結果が追い風となり、ついに1位となった。
興行収入は、16日時点で25億円突破が目前に迫る勢い。2005年に日本で公開された『私の頭の中の消しゴム』の30億円を超え、韓国映画の歴代1位となるのか期待が高まるところだ。(編集部・梅山富美子)