井上真央、繊細な家族像えがく映画に主演!
『八日目の蝉』『白ゆき姫殺人事件』などの映画で主演を務めた井上真央が、娘と母の繊細な家族像を描く映画『閉じ込めた吐息』で主演を務めることが明らかになった。
本作は2015年公開の『人の望みの喜びよ』が第64回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門において高く評価され、スペシャルメンションを受けた杉田真一監督の新作。杉田監督が監督・脚本を担当し、井上と初タッグを組むこととなった。オリジナル脚本で娘と母であるからこそ伝えられない感情の複雑さを描き、井上は主人公の夕子役を担当する。
杉田監督は「オリジナル脚本として描いた夕子が、ようやく体温を持つんだなぁ、生き始めるんだなぁと思うと、今から楽しみで仕方がありません」とコメントし、「井上真央さんでしか表現できないであろう繊細さと強さ。そのあいだで揺らぐ言葉にならない『思い』を、こぼしてしまわない様に、そっと掬(すく)い取れればと考えています。白や黒のはっきりしたコントラストだけでは描けない、そんな豊かで美しい灰色の映画になればと思っています」と続けている。
3月より愛知県の刈谷市を中心に撮影が行われ、公開日などは今後順次発表される予定だ。杉田監督の『人の望みの喜びよ』は震災で両親を失った幼い姉弟の姿を描き、感動を呼んだ。(編集部・海江田宗)