橋本愛、主演ドラマで運命感じた ケースワーカー役で充実の撮影
女優の橋本愛が27日、都内で行われた「連続ドラマW パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件」の完成報告会に出席し、運命を感じたという本作への熱い思いを語った。この日の会見には共演者の増田貴久、北村有起哉、松本まりか、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)、小林聖太郎監督も出席した。
「連続ドラマW パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件」予告【動画】
映画『孤狼の血』の原作者でもある柚月裕子の作品を実写ドラマ化した本作。生活保護利用者と直接向き合うケースワーカーの牧野聡美(橋本)が殺人事件、福祉や医療を取り巻く町の闇に巻き込まれていくなかで、現代社会の闇や新たな希望が描き出されていく。
主演を務める橋本は、企画書を読んだときに「働き蟻の法則」や「パレートの法則」として知られる「世の中は、2割の人が支えている」という言葉が出てきたことを振り返る。「私も高校生くらいから、大体のことは2対8になるという思考があって、この数字を見たときに自分の考えが確信に変わりました。そしてこの作品をやらなければという運命を感じて飛び込みました」と熱い思いを語った。
主演として臨んだ撮影現場。橋本は「原作小説も面白く、小林監督を含めスタッフさんと現場を共にできたことは幸せでした」と感無量な表情。「主役という立場は本当にありがたいなと思いました。一人のシーンが多く、撮影をしながら聡美という役を積み上げることができました。一方で、お芝居はコミュニケーションの芸術だと思っているので、いろいろな人と向き合うことができる立場でお芝居ができ、その人としか味わえないような時間を共有できました」と充実した撮影について口にした。
一方、聡美の同僚で、事件に深く関わることになる小野寺淳一役を務めた増田は「マネージャーさんから話を聞いたとき『なんで自分なんだろう』と不思議な気分でした」と正直な胸の内を明かす。さまざまな社会問題へ視線を向ける原作や脚本に目を通して「自分が知らなかったことを勉強することができました。こういう作品に携わることができて幸せでした」と満面の笑みを浮かべた。
また、イベントの最後には原作者の柚月も登壇。「テーマ的に重い作品なので、映像化することは難しいと思っていました。どんなドラマになったのか、とても楽しみです」と期待を述べた。(磯部正和)
「連続ドラマW パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件」(全5話)はWOWOWにて3月7日より毎週土曜よる10時~放送