幻想的…『ジョゼと虎と魚たち』アニメ版の美麗カット
芥川賞作家・田辺聖子さんの同名小説を劇場アニメ化した『ジョゼと虎と魚たち』(2020年夏公開)から、幻想的な劇中カットとキャラクターイラストが公開された。
車いすで生活を送るジョゼが、大学生の恒夫との出会いをきっかけに、外の世界へ飛び出す決意をする姿を描く本作。2003年には妻夫木聡と池脇千鶴の共演によって実写映画化もされており、名作として今も根強い人気を誇っている。
主人公の恒夫は、メキシコに生息する魚に魅せられて海洋生物学を専攻し、卒業後の留学を目指していくつものバイトを掛け持ちしている大学4年生。対するジョゼは、愛読書にちなんで自らジョゼと名乗る毒舌家の女性で、公開されたキャラクターイラストと劇中カットではそんな二人の姿が描かれている。なかでも、幻想的な色彩の空と海の下、恒夫とジョゼがはしゃぐ劇中カットはアニメーションならではの美しさで、新たに生まれ変わった『ジョゼと虎と魚たち』の世界に期待が高まる。
監督はアニメ「ノラガミ」シリーズなどのタムラコータローが務め、脚本は『ストロボ・エッジ』などの桑村さや香が手がける。キャラクターデザイン・総作画監督はテレビアニメ「クジラの子らは砂上に歌う」などの飯塚晴子。アニメーション制作は「僕のヒーローアカデミア」シリーズなどのボンズが担う。(編集部・吉田唯)