長澤まさみ、最優秀助演女優賞!セカチュー以来15年ぶり
第43回日本アカデミー賞
第43回日本アカデミー賞授賞式が6日、港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、女優の長澤まさみ(32)が映画『キングダム』で最優秀助演女優賞に輝いた。長澤にとっては、第28回に『世界の中心で、愛をさけぶ』(当時17歳)で受賞して以来、15年ぶり2度目の同賞となる。
『キングダム』は山崎賢人を主演に迎え、原泰久の人気コミックを実写化したエンターテインメント大作。中国の春秋戦国時代を舞台に、大将軍を夢見る少年と、中華統一をもくろむ若い王の運命を映す。長澤は山の民を武力で束ねる美しき山界の王・楊端和(ようたんわ)を力強く演じ、話題を集めた。
名前を呼ばれた長澤はホッとしたような笑みを浮かべ、ステージに上がると、「ありがとうございます。17歳の時に助演女優賞をいただいたことがあって、その時はまだ何もよく分かっていなかったんですが、年を重ねるごとにこの仕事の魅力を感じて、自分にできることは何だろうということを考えながら日々仕事と向き合ってきました」とあいさつ。
受け取ったブロンズを大事に握りしめながら「まだまだこの先自分がどうなるかというのは自分も見えていないし、見えない自分というか、まだ会ったことのない自分を目指してこれからも励んでいきたいなと思います。本当にありがとうございました」と前を向いた。
優秀助演女優賞は長澤のほか『最高の人生の見つけ方』の天海祐希、『閉鎖病棟-それぞれの朝-』の小松菜奈、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の高畑充希、『人間失格 太宰治と3人の女たち』の二階堂ふみが受賞。その中から長澤が最優秀賞に選ばれた。
長澤はこれまでにも第30回に『涙そうそう』、第35回に『モテキ』、第41回に『散歩する侵略者』で優秀主演女優賞、第39回に『海街diary』で優秀助演女優賞、第27回に『ロボコン』で新人俳優賞を受賞している。
授賞式は新型コロナウイルス感染拡大を受け、一般観覧を取り止め、規模を縮小して開催された。(編集部・中山雄一朗)