『天気の子』新海誠監督が帆高・陽菜・凪を演じるビデオコンテ一部公開
2019年における国内ナンバーワン興行収入を記録した大ヒットアニメ『天気の子』のブルーレイ コレクターズ・エディションに収録される映像特典から、作品の設計図ともいえる、新海誠監督の作成した「ビデオコンテ」の一部が公開された。
ビデオコンテは、新海監督が企画書をもとにプロットを練り、脚本を執筆した後に、自ら絵を描き、キャラクターの声を吹き込んで作成する作品の設計図。これをもとに、アニメーションの作画や背景、音楽、音響など、それぞれの担当がシーンを制作していくことになり、新海監督の映画作りの根幹ともいえる映像だ。
公開されたシーンは、帆高が陽菜の家でチャーハンをふるまわれた後、“お天気ビジネス”1件目の依頼が入るところまで。絵はコンテ用のラフイメージだが、画面構成や家の構造、料理の描写など、すでに本編を思わせる映像で、深海監督がいかに明確なイメージをもって映画作りに臨んでいるのかが見て取れる。
さらに注目なのが、新海監督が自ら演じる、帆高、陽菜、凪の声の演技。キャラクターの感情がしっかりと表現された、芝居の方向性を明確に示すものとなっている。よく聞くと、陽菜の描いた絵に対する帆高のセリフが本編とは違っている。
コレクターズ・エディションには、ビデオコンテの他にも、映画が完成するまでの約1年間の制作過程を追ったメイキングドキュメンタリー、醍醐虎汰朗・森七菜・RADWIMPSによるビジュアルコメンタリー、新海監督と有働由美子による対談、国内外の舞台挨拶を記録したイベント記録映像集、新海監督の制作日誌をもとに創作の秘密に迫る「新海誠監督講演会『天気の子』-物語の起点-」など、合計11時間を超えるボリュームの特典が収録されている。
映画『天気の子』のブルーレイ&DVDは5月27日発売(発売元:STORY/東宝 販売元:東宝)
「Blu-ray スタンダード・エディション」は4,800円+税、「DVDスタンダード・エディション」は3,800円+税、「Blu-ray コレクターズ・エディション 4K Ultra HD Blu-ray 同梱 5 枚組(初回生産限定)」は1万2,000円+税