「華麗なる一族」中井貴一主演で3度目のドラマ化 2021年放送
山崎豊子の長編小説「華麗なる一族」(新潮文庫刊)が、WOWOW開局30周年の記念番組として連続ドラマ化されることが明らかになった。1974年にテレビドラマ&映画化、2007年には木村拓哉主演でテレビドラマ化された同作を、中井貴一主演、全12話構成で3度目のドラマ化。2021年にWOWOWプライムで放送される。
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原作は、高度経済成長期を舞台に、阪神銀行の頭取・万俵大介(まんぴょう・だいすけ)ら万俵一族の壮絶なドラマを描いた作品。「連続ドラマW 華麗なる一族」と題した連続ドラマは、大阪万博を間近に控えた状況を背景に、万俵家の繁栄と崩壊を描き出す。
昨年公開の『記憶にございません!』で記憶をなくした総理大臣を好演した中井は、本作で財閥の総帥・万俵大介を演じる。中井は「文学史、そして日本映画史・テレビ史にも残る山崎豊子さんの名作『華麗なる一族』。幼少の頃、佐分利信さん主演の『華麗なる一族』を観た覚えがあり、お話をいただいたとき、自分がもうそんな年になったんだと……そのことに驚きました。原作を汚すことのないよう、現代の人があの当時の身分制度の残った社会の在り方、人々のうごめき方が手に取るようにわかるよう、演じてまいりたいと思います。どうぞお楽しみに」とコメントしている。
メガホンを取るのは、『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の西浦正記監督。脚本を、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」や映画『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』などの前川洋一が執筆する。(編集部・倉本拓弥)