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佐藤浩市、NG連発で息子・寛 一 郎から冷ややかな目

息子・寛 一 郎との共演について語った佐藤浩市
息子・寛 一 郎との共演について語った佐藤浩市

 俳優の佐藤浩市が9日、都内で行われた映画『一度も撃ってません』(4月24日公開)の完成報告会に出席し、息子・寛 一 郎との初めての本格共演に触れ、「僕の役は説明ゼリフが多くて、NGを出して息子に冷ややかな目で見られましたよ」と苦笑いする一幕があった。

【画像】似てる…!佐藤浩市&寛 一 郎親子の共演シーン

 巷で伝説のヒットマンと噂される74歳の売れない作家・市川進(石橋)が、理想のハードボイルド小説を極めようとするあまり、思わぬ事件に巻き込まれるさまを描く本作。佐藤は市川の担当編集者・児玉道夫を、寛 一 郎は児玉の部下・五木要を演じる。この日は主演の石橋蓮司をはじめ、大楠道代岸部一徳桃井かおり江口洋介妻夫木聡新崎人生井上真央渋川清彦前田亜季小野武彦阪本順治監督も出席した。

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 佐藤と寛 一 郎は、共に『雪子さんの足音』(2019)に出演していたが、本格的に共演するのは本作が初。佐藤は、阪本監督の『大鹿村騒動記』(2011)で父親・三國連太郎と共演していることに触れられると「いい意味で今回、息子と一緒にやるというハードルを阪本さんが設定してくれました」と感謝を述べつつ、「でも僕の役は説明ゼリフが多くて、NGを出して息子に冷ややかな目で見られましたよ」と苦笑い。

 出演の経緯について阪本監督は「何となく、浩市くんと寛 一 郎くんとご飯を食べる機会があって、そのとき浩市くんの方から『寛 一 郎を演出すると、3代(三國、佐藤、寛 一 郎)の演出することになるぞ』と言われました。親父は共演OKなんだなと思ったんです」と告白。「浩市くんにしても『寛 一 郎がこんなベテラン勢と芝居することもないだろうから』という思いだったんでしょうね」と振り返った。

 また桃井は、「テレビに映っている浩市さんは全部嘘。すごくいいパパなんですよ」とツッコミ。「でも(寛 一 郎に父・浩市との共演について)『上がるでしょ? 大丈夫?』って聞いたら『上がることないっすね!』って本気で言っていました。いい感じですね」とやり取りを回顧。主演の石橋も、「寛 一 郎(の役)によって、こういう馬鹿な大人がいたなと思ってもらえる映画。毎回『俺をつぶせ』って言っていました。でも寛 一 郎と一緒にやれたということで、3世代と共演させてもらえた」と感慨深げに語った。

 ベテラン俳優からの愛のある言葉に、佐藤は「本当にありがたいです。現場を楽しんでくれていたので、彼(寛 一 郎)もよかったと思います」と満面の笑みを浮かべていた。(磯部正和)

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