広瀬すず、永野芽郁、波瑠…朝ドラヒロイン出演の話題作が続々!
この3月、広瀬すず、永野芽郁、波瑠など、連続テレビ小説(NHK)でヒロインを演じた女優たちが出演する注目の映画が続々と公開。見どころを紹介する。
広瀬すず、デスメタ熱唱&ヘドバン!『一度死んでみた』魂ズMV【動画】
連続テレビ小説の記念すべき100作目となった「なつぞら」で、戦争で両親を失いながらも北海道の大自然の中で育ち、やがてアニメーションの世界に挑んでいくヒロインを演じた広瀬。同作で共演した吉沢亮と再び組んだ映画『一度死んでみた』(3月20日公開)では、売れないデスメタルバンドのボーカルをしている女子大生の七瀬を熱演し、気合の入ったコメディー演技を披露する。
製薬会社の社長を務める父の計と一緒に暮らす七瀬は、仕事人間で口うるさい父を毛嫌いし、顔を見るたびに死んでくれと毒づいていた。そんなある日、計が一度死んで2日後に生き返る薬を飲んだことから、七瀬は計の会社に勤める松岡(吉沢)とともに奮闘することに。髪をピンクに染め、パンチの効いたデスメタル女子役に挑んだ広瀬の変貌ぶりに注目だ。
また、第98作「半分、青い。」のヒロインを務めた永野が出演する『仮面病棟』が現在公開中。永野が映画『俺物語!!』などに続いて坂口健太郎と再共演した本作では、現役医師で作家の知念実希人による同名小説をもとに、ピエロの仮面をした凶悪犯が籠城した元精神科病院から脱出を試みる人々の姿が描かれる。
朝ドラでは転んでも転んでも立ち上がる前向きなヒロインを体現した永野だが、『仮面病棟』ではミステリアスな雰囲気のある女子大生に。一日だけの当直医として病院に居合わせた医師の速水(坂口)とともに、病院の秘密へと近づいていくことになる。新境地ともいえる永野の緊迫感あふれる演技が見どころだ。6日に公開されると、10~20代の若年層を中心にヒットを記録。興行通信社による土日2日間の全国映画動員ランキング(3月7日~8日)では2位につけている。
そして、連続テレビ小説の第93作「あさが来た」に出演した波瑠。朝ドラとしては初めて江戸時代から物語がスタートした同作では、女性事業家の先駆である広岡浅子をモデルとするヒロイン役で高い評価を得た。幕末に京都の豪商の次女として生まれ、明治の大転換期を生き抜いたあさの激動の生涯を演じきった。
そんな波瑠の最新作は、「家政婦のミタ」「同期のサクラ」などの人気ドラマで知られる脚本家の遊川和彦が監督を務めた『弥生、三月 君を愛した30年』(3月20日公開)。主人公の弥生にふんして、高校時代からの30年の歳月に及ぶ壮大なラブストーリーを作り上げた。さらに、第103作「おちょやん」でヒロイン・千代役を担う杉咲花、千代の夫となる天海一平役の成田凌も登場。杉咲は弥生の親友であるサクラ役、成田は弥生と運命的に出会う太郎役を務める。新旧の朝ドラヒロインの共演に期待がかかる。
ほかにも、のん出演の『星屑の町』も公開中。実写劇場映画としては6年ぶりとなったのんが歌唱シーンに挑んだほか、1960年代を意識したレトロ衣装の七変化を見せるなど、その魅力が存分に発揮されている。(編集部・大内啓輔)