『ワイルド・スピード』第9弾、1年公開延期…新型コロナの影響
米ユニバーサル・スタジオが新型コロナウィルスの世界的な感染拡大と経済への影響を鑑み、人気カーアクションシリーズ第9弾『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の世界公開を今年から来年へ、約1年延期した。
【動画】まさかのあの人復活!『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』予告編
同作は今年5月22日に全米公開(日本公開は5月29日)される予定だったが、2021年4月の世界公開に変更された。全米公開は2021年4月2日だ。アメリカに次いで世界第2位の映画市場である中国をはじめ、韓国、イタリアでは映画館の臨時休業が続いるほか、アメリカでもその危険が高まっていることを鑑みての判断となったようだ。特に『ワイルド・スピード』シリーズは海外(アメリカ以外)での人気に支えられており、第8弾『ワイルド・スピード ICE BREAK』は全興行収入のうち81.7%が海外で稼いだもの。海外で公開できないとなると大きな痛手となる。(数字はBox Office Mojo調べ)
また、米パラマウント・ピクチャーズも“音を立てたら即死”という極限の恐怖を描いた大ヒットホラー映画の続編『クワイエット・プレイス PARTII』の世界公開を延期すると発表した(もともと予定されていた全米公開日は3月20日、日本公開日は5月8日だった)。新たな公開日は未発表。
このほか、世界公開が延期された映画には人気シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』や『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』もある。『007』は4月から11月に延期され、『ピーターラビット2』の全米公開は4月から8月に延期された(『ピーターラビット2』の新たな日本公開日は未定)。(編集部・市川遥)