田中泯の強烈な表情!北斎の“画狂人生”写す『HOKUSAI』新カット
「冨嶽三十六景」などで知られる江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の生涯を、柳楽優弥と田中泯のダブル主演で描く『HOKUSAI』(5月29日公開)から、新たな劇中写真が公開された。
平均年齢40歳といわれた時代に90歳まで生き、生涯で3万点以上の作品を残したとされる北斎。本作は、幕府に風俗が厳しく取り締まられていた江戸時代後期を舞台に、北斎と彼に影響を与えた人物たちとのエピソードを軸に、北斎が描いた「三つの波」の秘密に迫る物語。北斎の青年期を柳楽が、老年期を田中が演じる。監督は、『相棒』『探偵はBARにいる』シリーズなどの橋本一。
新たに公開された劇中写真は、自ら「画狂」と称した老年期をはじめ創作活動に心血を注ぐ北斎の姿を切り取ったもの。老年期の北斎(田中)が、弟子の高井鴻山(たかい・こうざん/青木崇高)や娘・お栄(河原れん)らの注目を浴びながら描画する様子や、城下町で突風に吹かれ恍惚の表情を浮かべる姿。青年期の北斎(柳楽)が竹林のなかで作品のイメージを膨らませる姿や、読書に没頭しているところに妻のコト(瀧本美織)が寄り添う場面も。
老年期の北斎が浜辺で海とその奥に臨む富士山を眺める場面は「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」に代表される北斎の作品を想起させ、いずれも絵画のような迫力、美しさのある画で、北斎の壮絶な生きざまを物語っている。(編集部・石井百合子)