山崎賢人の憂いを帯びた表情…『劇場』場面カット公開
山崎賢人主演の映画『劇場』より、主人公の永田を演じる山崎の憂いを含んだ顔つきなど、多彩な表情を切り取った場面カットが新たに公開された。
又吉直樹による同名の恋愛小説を原作とする本作。自分の劇団で脚本兼演出を務め、劇作家を目指す永田と、女優を夢見て服飾の学校に通いながら、彼を必死に支えようとする沙希(松岡茉優)の恋が描かれる。監督を『世界の中心で、愛をさけぶ』『ナラタージュ』などの行定勲が務めた。
本作では、行定監督が「美しいものと醜いものが映っている青春映画にしたいと思った」と語るとおり、恋愛のみならず、永田の表現者としての苦悩や葛藤、夢を追うなかで二人がすれ違っていくやりきれなさも描かれる。今回公開された場面カットでも、永田と沙希の恋をして幸せそうな様子と、彼らの不安や孤独を感じさせる姿が切り取られている。
脚本を担当したのは『ピンクとグレー』でも行定監督と組んだ蓬莱竜太。出演者には山崎と松岡のほか、寛 一 郎、伊藤沙莉、浅香航大、井口理(King Gnu)などが名を連ねる。原作者の又吉は、完成した映画を観て「“生々しさ”とか“痛み”みたいな、そういう部分を小説でも描いたつもりだったので、それが映像になると、よりいい意味で“いるな”っていう感じがしました」とコメントを寄せている。(山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記)(編集部・大内啓輔)
映画『劇場』は4月17日より全国公開