機動戦士ガンダム『閃光のハサウェイ』ハサウェイ役は小野賢章!新キャスト発表
人気声優の小野賢章が、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』で主人公ハサウェイ・ノア役を担当することが、24日に行われたファンイベント「GUMDAM FAN GATHERING-『閃光のハサウェイ』Heirs to GUMDAM-」内で発表された。この日は、ギギ・アンダルシア役を上田麗奈、ケネス・スレッグ役を諏訪部順一、主題歌を[Alexandros]が担当することも発表され、アムロ・レイ役の古谷徹、シャア・アズナブル役の池田秀一と共にイベントに参加した。
『閃光のハサウェイ』は、「ガンダム」の生みの親である富野由悠季の同名小説が原作。アムロとシャアが激突した『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988)後の宇宙世紀0105年を舞台に、アムロの戦友ブライト・ノアの息子であるハサウェイ・ノアが、地球連邦政府に反旗を翻すさまを描いた作品で、イベントに先だち、『逆襲のシャア』から、メインキャスト、モビルスーツ、キャラクターデザイン、音楽等を一新すると発表していた。
リニューアルの理由を「制作・演出上の都合」としていた小形尚弘プロデューサーはイベント内で、富野が現在は新作を作りたいという思いが大きいこと、さらに本作の監督を『虐殺器官』(2017)などの村瀬修功が務めることに触れ、「『逆襲のシャア』の直後だったら、監督は富野さんだと思いましたが、あれから30年が経過しました。今までのファンはもちろんですが、今回作ったものが、さらに20年後、30年後、次の世代にも愛されるものにしていかなければいけないと考えたとき、村瀬監督の映像感覚で作ってもらいたいと思ったのが一番大きいですね」と説明する。
それに伴い「役者のお芝居も、等身大の年齢に近い方にお願いし、生っぽいお芝居をしてもらいたかったので、このお三方(小野、上田、諏訪部)を選ばせてもらいました」とキャスト一新の狙いを説明した。
ハサウェイ役に抜擢された小野は、オーディションに合格したときの心境を「またまたと(信じられなかった)」と明かすと「実感が湧くにつれ、プレッシャーが大きくのしかかってきたのですが、いまは『やるしかない』と思い、一生懸命取り組んでいます。長い歴史のガンダムシリーズのなかで、主人公をやれることが光栄。その責任をしっかり果たせるように頑張っていきたいです」と意気込みを語った。
そんな小野に、古谷は「『機動戦士ガンダム』は40年の歴史がある世界中にファンの多いビッグタイトル。(『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』の)宮野真守くんにも言ったんですけど、ガンダムの主人公をやると人生が変わると思います。とにかく自分の感性にまかせて、小野君なりのハサウェイというキャラクターを演じ切ってください」とエール。池田も「新たな『ガンダム』の世界を、若い人たちが作っていってくれればいいなと思います。そこに多少なりとも参加できることがあるのであれば、嬉しいですよね」と声をかけていた。
この日のイベントは、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、公演予定だった、Zepp DiverCity(TOKYO)にて無観客で行われ、YouTubeでその模様が配信された。(磯部正和)
映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は7月23日より全国公開