週末の全米興収の発表なし…新型コロナによる映画館封鎖で
全米ボックスオフィス考
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて多くの映画館が閉鎖となったため、先週末(3月20日~3月22日)の全米ボックスオフィスランキングは発表されないという異例の事態になった。
アメリカの大手シネコンチェーンであるAMCとリーガルは先週初め(現地時間17日)、同日から全米の全ての映画館を閉鎖すると発表。その数は合わせて1,200館以上で、少なくとも6週間から12週間の休業になる見込みだ。Box Office Mojo によると、そうした状況を受け、多くの配給会社が興行収入の発表を停止したのだという。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』や『ブラック・ウィドウ』をはじめ、春公開を予定していた大作のほとんども公開延期となった。
公開してしまった映画については多くの配給がデジタル配信に切り替えており、6日に公開されたばかりのディズニー&ピクサーのアニメーション映画『2分の1の魔法』もアメリカではデジタル配信中。ユニバーサル・ピクチャーズの『トロールズ ミュージック★パワー』も4月10日の劇場公開と同時に、デジタル配信することが発表されている。
全米ボックスオフィス考は、配給会社が興行収入の発表を再開し次第、再開する。(編集部・市川遥)