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志村けん、初主演映画の出演を辞退 山田洋次監督『キネマの神様』

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初主演映画『キネマの神様』出演辞退が発表された志村けん(2013年撮影)
初主演映画『キネマの神様』出演辞退が発表された志村けん(2013年撮影)

 お笑いタレントの志村けんが、菅田将暉とダブル主演を務める予定だった山田洋次監督の新作映画『キネマの神様』の出演を辞退することが26日、明らかになった。志村の所属する株式会社イザワオフィス、並びに配給の松竹株式会社より発表された。松竹映画100周年記念作品として今年12月に公開される予定だったが、新たな出演者や撮影スケジュールは協議に至っていない。

 3月23日の夜、新型コロナウイルス検査の陽性が確認され、入院・闘病を続けている志村。26日、イザワオフィスは志村が主演映画を辞退することを発表。代表取締役社長・井澤健は「今年70歳を迎えた志村にとって、本作品は人生で初の主演映画ということもあり、大きな勇気と強い意気込みで臨んでいました。それだけに、山田組の皆様にご心配とご迷惑をおかけする事になってしまい、志村も私共も、大変申し訳なく思っております。そこで此度、出演を辞退させて頂くことに致しました。作品のご成功を心よりお祈りすると共に、志村が病に勝ち、いつかまた山田組の皆様と一緒に撮影をさせて頂くことを願っております」と遺憾の思いを述べた。

 松竹株式会社の常務取締役映像本部長・大角正は「出演ご辞退のお申し出を頂き、大変残念でなりません。しかしながら、治療に専念いただくことを山田監督ものぞんでおり、お申し出をお受けすることとさせて頂きました。山田組一同、いつかまた志村さんとご一緒できることを強く願っています。そしてなによりも、志村さんが一日も早くご回復されることを、心よりお祈り申し上げております」と闘病中の志村に言葉を贈っている。

 本作は原田マハの同名小説に基づくもので、志村が実写映画に出演するのは1999年の『鉄道員(ぽっぽや)』以来およそ21年ぶり。志村が演じる予定だった主人公・ゴウは無類のギャンブル好きで家族にも見放されながら、映画を愛してやまないダメ親父という役どころ。若かりし頃のゴウに菅田がふんするほか、宮本信子永野芽郁が名を連ねている。(編集部・石井百合子)

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