J・J・エイブラムスの編集者、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を批判
映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(エピソード7)をはじめ長年にわたるJ・J・エイブラムス監督とのタッグで知られる編集者のアリー・ジョー・マーキー&メリアン・ブランドンがポッドキャスト番組「Light The Fuse」に出演し、ライアン・ジョンソン監督作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(エピソード8)について思うところを語った。ブランドンは、エイブラムス監督が再登板した完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(エピソード9)の編集も担当している。
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賛否両論の渦を巻き起こした『最後のジェダイ』について、司会者から気に入ったかと聞かれたブランドンが「いくつかの部分は気に入ったわ!」と回答するも、マーキーは「今日は本当のことは言わないのね?(笑)」と二人が実際には気に入っていないことを匂わせる。「別にうそじゃないけど」と笑ったブランドンは、「『最後のジェダイ』はただ、『スター・ウォーズ』サーガの異なる解釈だというだけ。ライアンは彼がやりたかったことにこだわった。彼はサーガを壊して、異なる方向への道を開きたかった。彼が作ったのはそういう映画。物議を醸しているのは知っているけど、ある意味では良かったと言えるんじゃない?(笑) 新たな要素を持ち込んだことはエキサイティングでもある」といくつかの部分は気に入ったという理由を説明した。
「だから今さらだけど思うのは、この3部作には一つのビジョンが必要だったということ」と続けたブランドンに、「本当にその通りだと思う」とマーキー。マーキーは「2作目の映画(『最後のジェダイ』)があれほど意識的に、1作目(『フォースの覚醒』)でのストーリーテリングを無かったことにしようとしているのはとても奇妙だった。申し訳ないけど、そう感じられるの」と批判した。
また、3作目『スカイウォーカーの夜明け』の公開時には、同作がジョンソン監督の『最後のジェダイ』を無かったことにしたという批判も出たが、マーキーは「わたしはそうは思わない。2作目が終わったところからただ物語を語ろうとしただけ。意図的に無かったことにしようとしたとは思わない」とコメント。ブランドンも「あの後にJ・Jと共同脚本家が何をすべきか決めるのは、大変だったと思う。他の人が自分の小説の真ん中を書いたようなものだから。それでその小説をどうやって終わらせるの? ってね」とエイブラムス監督たちに同情していた。(編集部・市川遥)