荒川良々、Netflix『呪怨』ドラマ版で主演 ヒロインに黒島結菜
俳優の荒川良々が、大ヒットホラー映画『呪怨』をNetflixでドラマ化する「呪怨:呪いの家」(今夏配信、全6話)で主演を務めることが13日、Netflixより発表された。荒川は主人公の心霊研究家にふんし、怪奇現象に悩まされるヒロインの新人タレント役に黒島結菜。呪いの連鎖に巻き込まれていく人々に、里々佳、長村航希、井之脇海、柄本時生、仙道敦子、倉科カナらがふんする。
2000年のビデオ版から始まり2003年に劇場版が公開されて以来、ハリウッドでリメイクされるなど20年続く本シリーズ。初のドラマ版となる本作は、『きみの鳥はうたえる』(2018)などの三宅唱監督がメガホンをとり、初めてホラーに挑む。物語は、夜中に家の中で聞こえる足音に悩まされていた新人タレントのはるか(黒島)が、テレビのバラエティ番組で知り合った心霊研究家の小田島(荒川)に打ち明けるところから始まる。
丸刈りがトレードマークで近年では、ドラマ「フルーツ宅配便」「俺のスカート、どこ行った?」(共に2019)などでトボけた味わいを出していた荒川が一転してホラー映画に挑戦。荒川は「中学1年の時にシャープペンシルの中にコックリさんに入ってもらい中間テストを解いてもらおうと企んでた矢先に隣りのクラスの女子数人が取り憑かれるという事件が起き、シャープペンシルのキャップを速攻で外し『ごめんなさい! ごめんなさい! お帰り下さい!』と教室の窓を開けコックリさんを放ちました。今思えばこの体験がこの作品に出演するキッカケに繋がったと勝手に思ってます」と自身の心霊体験を告白。「いつも自分が出演している映像作品とは違い笑いの要素が1つもありません! そうです! ホラーです! 呪怨です! 果たしてどんな作品になってるのか自分自身が楽しみでなりません」と話す。
一方、2014年の映画で『呪怨』シリーズに出演経験のある黒島は「『呪怨 -終わりの始まり-』は、私が初めて役名をいただいた大事な作品だったので、また呪怨シリーズに参加できることはとても嬉しかったです」とコメント。「撮影中に日本語だと意味は伝わるけれど、翻訳されるとニュアンスが変わって本来の意味が伝わらなくなるから、しっかり伝わるセリフに変えよう。といったことがあり、この作品は世界にも向けられて作られているんだと実感しました。日本のホラーが好きな方はもちろん、初めてでも楽しめる作品になっていると思います」と海外を視野に入れた撮影を振り返った。
Jホラーの立役者で『呪怨』シリーズに長きにわたって携わってきた一瀬隆重は、荒川、黒島の起用理由を以下のように語っている。「主人公の小田島は、すごく難しい役です。誰が演じればリアリティを損なわず、しかも主役というスター性を出せるのか。ポンッと頭に浮かんだのが、荒川さんでした。黒島さんは『呪怨 -終わりの始まり-』に出てもらったんですが、演技がナチュラルだったし、凜としたところがとても良かったんです。その後、たくさんの映画やドラマで活躍されてますが、『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK)の彼女の演技が素晴らしかったので、はるか役は黒島さんしかいない! と確信しました」
脚本を、『呪怨』では2000年のビデオ版及び2003年の劇場版で監修を務め、『女優霊』(1995)や『リング』(1998)など多くのホラー映画の脚本を手掛けてきた高橋洋と、プロデューサーの一瀬が共同で務める。(編集部・石井百合子)
Netflixオリジナルシリーズ『呪怨:呪いの家』(全6話)は2020年夏、全世界配信予定