ピクサー新作『ソウルフル・ワールド』全米公開11月20日に延期
映画『カールじいさんの空飛ぶ家』『インサイド・ヘッド』などのピート・ドクター監督が手掛けたディズニー&ピクサーの新作『ソウルフル・ワールド』の全米公開が、新型コロナウイルスの影響で、当初予定していた6月19日から11月20日に延期されることが決定した。現地時間13日、米ディズニーが発表した。
本作の主人公は、ジャズミュージシャンを夢見る中学校の音楽教師のジョー。ジョーは、ニューヨークの有名なジャズクラブで演奏する機会を手に入れるが、浮かれ気分で街を歩いていると、マンホールへ落下してしまい、自身の魂が体から引き離されてしまう。そして目を覚ますと、そこは人間が生まれる前に自分の性格や才能、個性や興味を決める場所「魂=ソウルの世界」だった。はたしてジョーは地上に戻り、ジャズクラブで演奏する夢をかなえられるのか? キャストには、主役のジョー役を『黒い司法 0%からの奇跡』のジェイミー・フォックス、そのジョーを助けることになる22役は、テレビシリーズ「30 ROCK/サーティー・ロック」のティナ・フェイが声優を務めている。
ディズニー&ピクサーは、3月13日に日本公開を予定していた『2分の1の魔法』も新型コロナウイルスの影響で近日公開としている。一方、米ディズニーは同作を3月6日に公開したものの、10日後に、トランプ米大統領が新型コロナウイルス感染拡大防止のため「10人以上の集まり自粛」を呼びかけた。ニューヨーク州やカリフォルニア州でも外出禁止令が出され、AMCやリーガル・シネマなどが、全米各地で映画館の閉鎖を決めた。自宅待機になった映画ファンのため、『2分の1の魔法』は米ディズニーの動画配信サービス「Disney+」で配信されている。
さらにディズニーは、今年の11月25日に全米公開を予定していた映画『ラヤ・アンド・ザ・ラスト・ドラゴン(原題)/ Raya and the Last Dragon』を、2021年3月12日に公開延期することも決定している。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki、編集部・倉本拓弥)