お尻を隠すため…米ディズニー、人魚映画『スプラッシュ』女優の髪をCGで伸ばす
米ディズニーが、青年と人魚の恋を描いた映画『スプラッシュ』を動画配信サービス「Disney+」にアップする際、裸のお尻が見えないようにCGなどで加工していたことが判明して話題を呼んでいる。ディズニーの広報は、裸を取り除くため、いくつかのシーンを編集したと CNN Business に認めている。
『スプラッシュ』は、トム・ハンクスが主演、ロン・ハワードが監督を務めた1984年のロマンチックコメディー。ダリル・ハンナ演じる人魚のマディソンは水がかかると人魚に戻ってしまうものの、人間に変身することができるという設定で、服を着ることに無頓着なため裸のシーンも多い。しかし性的なものではない上、プロット上必要ということで、公開当時のレイティングは鑑賞者を制限しない「PG」だった。
しかし、「Disney+」上の『スプラッシュ』はマディソンのお尻が見えないように手が加えられている。例えば、ニューヨークに到着したばかりのマディソンが自由の女神像に裸で歩いていくシーンはお尻をぼかしてはっきりと見えないようにしたほか、浜辺で青年とキスし、海へ駆けていくシーンでは髪の毛をCGで伸ばしてお尻を隠しているのだという。この措置は映画ファンには不評。CGも雑で、酷評された「『キャッツ』レベルだ」という声も上がっている。(朝倉健人)