中川大志「芝居が丸裸になる」SABU監督の長回し撮影
映画『砕け散るところを見せてあげる』で石井杏奈と共にダブル主演を務めた俳優の中川大志が、発売中の雑誌「andGIRL」5月号で念願のSABU監督とのタッグや、長回しワンカット撮影について語った。
竹宮ゆゆこの同名小説を基にした『砕け散るところを見せてあげる』は、“学年一の嫌われ者”と呼ばれて孤立していた蔵本玻璃(石井)と、彼女をいじめの手から救い出そうとする高校生・濱田清澄(中川)の物語。心の距離を縮めていく二人だったが、玻璃には誰にも言えない秘密があり、清澄にもある危険が迫る。
メガホンを取ったのは『うさぎドロップ』『jam』のSABU監督。中川は、念願のSABU組への参加に最初は喜びが隠せなかったそうで、台本10P以上もあるシーンを長回しで撮ることもあったと振り返る。
「玻璃がいじめられてトイレの個室に閉じ込められたときに、清澄が隣の個室の壁をよじ登って壁にぶら下がりながら玻璃を励ましたり助けたりするシーンがあるんですが、それもワンカットでした。本当は見えないところに、立てる台を用意してくださっていたんですが、それを使うと、まさに立ってる感じになっちゃってリアルじゃない。だから実際に何十分もぶら下がってお芝居をしたんですが、終わって降りたら、両脇の下が大きく内出血して紫色になっていました。でも、長回しワンカットは、喋っていないときの呼吸や間がリアルに映るから、芝居が丸裸になるんです。余計な小細工をすると、すぐにバレちゃうんですよね」
また、自身のなかの“BOYな部分”について尋ねられた際には、「基本的に、ずーっと少年です(笑)」と回答。「でも特にワクワクしちゃうのは、大好きな釣りをしているときかな。海とか川の中って見えないから、針を沈めて何かかかったときに引き上げる瞬間がたまらない」と釣りへの愛をのぞかせた。(湯田史代)
「andGIRL」5月号は発売中 定価700円(税込み)