41歳のブロードウェイスター、新型コロナの合併症で右脚切断
トニー賞にもノミネートされたブロードウェイ俳優のニック・コルデロ(41)が現地時間18日、新型コロナウイルスの合併症のため右脚を切断した。妻のアマンダ・クルーツがInstagramで明かした。
ニックは今月1日からロサンゼルスにあるシダーズ・サイナイ医療センターの集中治療室に入っており、人工心肺装置ECMOなどを使って治療していたが、右脚に血栓ができるようになり、つま先まで血が巡らなくなった。抗凝固薬を投与したところ今度は血圧の問題や腸の内出血が起きたため、投与を停止。やむなく右脚を切断することになったという。ニックは非常に弱った状態ながらも切断手術を乗り切り、アマンダは共に祈ってくれた人々や医師、看護師たちへの感謝の思いをつづっている。
アマンダによると、ニックははじめものすごい倦怠感に襲われ、約8日間にわたってほとんど起きることもなくベッドで寝ていて、その後、痰のからんだ咳をするようになり、熱は出ないものの悪寒がするようになったとのこと。当初はただの肺炎と診断され、2度の新型コロナウイルスの検査も陰性だったものの、シダーズ・サイナイ医療センターの医師たちは新型コロナを疑い、意識を失った後に胸腔から直接サンプルを取ると陽性だと判明したのだという。
ニックは、ブロードウェイミュージカル「ウェイトレス」「ロック・オブ・エイジズ」「ブロンクス物語」「ブロードウェイと銃弾」などに出演。「ブロードウェイと銃弾」ではトニー賞にノミネートされた。(編集部・市川遥)