『007』出演の英国俳優ロリー・キニア、姉が新型コロナ感染で死去
ダニエル・クレイグ主演の『007』シリーズで、ボンドが所属するMI6の職員ビル・タナーを演じる英国俳優ロリー・キニアさん(44)が、姉のカリーナさんを新型コロナウイルスによって失ったと、現地時間12日に The Guardian 紙に寄せた追悼文で明かした。
カリーナさんは、出産時の低酸素状態が原因で脳に損傷を受けており、19歳の時に救命のため受けた脊椎の手術で腰から下が麻痺していた。2014年には敗血症による腎障害に苦しんでおり、ロリーさんたち家族は、イタリアで新型コロナウイルスの感染拡大が騒がれ始めた時から、カリーナさんの感染を恐れていたという。
ロリーさんは同サイトで「私の姉カリーナが48歳で亡くなりました。彼女は先週初めに新型コロナウイルスの検査で陽性になり、それはすぐに彼女の胃、肺、腎臓を攻撃しました」と告白。日曜日の昼間には、病院から最後のお別れをするように言われたが、直接会うことはかなわず、家族はFaceTimeを通じてカリーナさんに別れを告げなければならなかった。ロリーさんはカリーナさんのお気に入りの楽曲を演奏し、弟としてどれだけ彼女を誇りに思っていたか、そして、人生について彼女が多くのことを教えてくれたことに感謝を伝えたという。
ロリーさんはシリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』にも出演。同作は4月公開予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で11月20日に延期されている。(編集部・入倉功一)