ブロードウェイ劇場閉鎖9月6日まで延長
ブロードウェイ劇場街の業界団体 The Broadway League が、9月6日のレイバー・デー・ウィークエンドが終わるまで劇場を閉鎖することを発表した。
今年の3月12日にニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するために同州で開催される500人以上の集会やイベントの禁止を発表した。それと同時にブロードウェイの舞台を1か月間公演中止としたものの、さらに感染が拡大したため、劇場の閉鎖を6月7日まで延長していた。現在、ニューヨーク州は感染者数が約33万人以上、死者も約2万7,000人に達している。
9月7日はレイバー・デー(祝日)となるため、8日をめどに上演することを専門家たちは予想している。しかし、新型コロナウイルスが数か月後に収束するのかは不透明であるため、8日近辺でブロードウェイのプロデューサーと劇場のオーナーらが、ニューヨーク州のガイドラインや、安全や経済的な考慮をふまえながら検討することになっている。
今回の決定について The Broadway League の会長シャーロット・セント・マーティン氏は「ブロードウェイのすべてのショーを、できるだけ早く上演再開したいと思っていますが、ショーが再開する前にカーテンの後ろ(演者とスタッフ)と前(観客)にいる劇場に来るすべての人の健康と幸福を確保する必要があります」とコメントしている。
なお、6月7日に行われる予定だったトニー賞も延期されているが、いまだ日程は決まっていない。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)