今夜『天使にラブ・ソングを…』放送!ウーピー・ゴールドバーグが輝いていた映画たち
ウーピー・ゴールドバーグ主演の映画『天使にラブ・ソングを…』(1992)が15日よる9時より日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」にて放送される。本作のほかにも数々の作品で印象を残すウーピーの演技が光る映画を紹介する。
本格的な映画デビューは、スティーヴン・スピルバーグ監督の『カラーパープル』(1985)。 アリス・ウォーカーのピューリッツァー賞作品を原作に、アメリカ南部で生まれた黒人姉妹の絆や愛情を、彼女たちに降りかかる様々な苦難とともに追っていく。それまでのスピルバーグの作風からは一転、重厚な人間ドラマが描かれた本作で、ウーピーは過酷な運命に引きされる姉妹の姉セリーを演じ、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされる快挙を成し遂げた。
そして、ペニー・マーシャル監督の『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』(1986)などのコメディー作品に出演したのち、1990年の『ゴースト/ニューヨークの幻』で一躍名をはせることに。本作は、強盗に襲われて命を落としたサム(パトリック・スウェイジ)がゴーストとなって恋人のモリー(デミ・ムーア)の前に現れ、彼女の命を守ろうとする姿を描いた感動作。ウーピーはサムに力を貸すインチキ霊媒師のオダ・メイをコミカルに演じ、アカデミー賞助演女優賞受賞という快挙を成し遂げた。
続いて『天使にラブ・ソングを…』も大ヒットを記録。ウーピーが演じたのは、ネバダ州リノのしがないクラブシンガーのデロリス。彼女は殺人現場を目撃したことで命を狙われてしまうが、匿われた修道院で聖歌隊のリーダーを引き継ぐことになる。歌を通じた修道女たちの友情や、明るさとポジティブさを忘れないデロリスの姿に心を揺さぶられるはず。翌年には続編『天使にラブ・ソングを2』(1993)も製作され、引き続きウーピーが主演を務めた。
『コリーナ、コリーナ』(1994)でタイトルロールを演じたウーピーは、母親の死にショックを受けて口がきけなくなった7歳のモリー(ティナ・マジョリーノ)と、途方に暮れたCM作曲家の父親マニー(レイ・リオッタ)の前に現れる、家政婦のコリーナを好演。生まれつきの陽気さや機転、音楽への感性を持ったコリーナが、父娘との交流を通じて彼らの人生を変えていく様子が感動的に描かれた。
ハーバート・ロス監督の『ボーイズ・オン・ザ・サイド』(1995)では、幸せな花嫁を夢見るロビン、男運のないホリーとともに旅をする、クラブをクビになった歌手ジェーンを演じた。それぞれ事情を抱えた女性たちが友情を育んでいく味わい深いロードムービーに仕上がっており、メアリー=ルイーズ・パーカー、ドリュー・バリモアとの共演が見どころ。
ほかにもロバート・アルトマン監督の群像劇『ザ・プレイヤー』(1992)などに出演したウーピー。ディズニーによるアニメーション映画『ライオン・キング』(1994)では、ハイエナのシェンジに声を吹き込んだことでも知られている。(編集部・大内啓輔)