『マッドマックス』次はフュリオサ前日譚!CG若返りはナシで新キャスト起用
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のジョージ・ミラー監督が、シリーズの次回作について、シャーリーズ・セロンが演じた女戦士フュリオサの前日譚(たん)を予定していることを、 The New York Times のインタビューで明かした。
以前からフュリオサの前日譚企画について語っていたミラー監督は、イドリス・エルバとティルダ・スウィントンが共演する新作『スリー・サウザンド・イヤーズ・ロンギング(原題) / Three Thousand Years of Longing』を完成させたら、制作に取り掛かる予定だという。ただ、『スリー・サウザンド・イヤーズ・ロンギング(原題)』は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて4月の撮影開始予定が延期されているといい、まだまだ時間が必要になりそうだ。
また、シャーリーズが続投する可能性もなさそうだ。フルCGアニメ『ハッピー フィート』を手がけたこともあるミラー監督は「以前からセロンをCGで若返らせようと考えていたが、まだ十分な域には達していない」と語っており、ロバート・デ・ニーロらベテラン俳優の若返りが話題になった『アイリッシュマン』を例に挙げ「すばらしい取り組みだったが、まだ“不気味の谷現象”(CGが人間らしくなっていく過程で、ある段階から嫌悪感を抱くようになる現象)が残っている。みんな……特に日本のゲームデザイナーは解決に向かっていると思うけど、谷間はまだ広い」と断言。すでにミラー監督は若きフュリオサ役のオーディションを開始しているという。
シャーリーズは戻ってこないが、前作を支えたスタッフは戻ってくるようだ。『怒りのデス・ロード』でアカデミー美術賞を受賞したプロダクションデザイナーのコリン・ギブソンは、前回作った改造車について「スクリーンでは88台映っていたが、合計で135台作った」と明かし、次があればさらに規模は大きくなると、期待がもてる証言。
さらに、撮影監督のジョン・シールも、同作の後は引退状態だったが「『怒りのデス・ロード』の後、ご想像の通り素晴らしい仕事の機会はあったが、全て断ってきた。しかし『怒りのデス・ロード』については……ジョージには、もし他の誰かが電話してきたら僕は引退している。でも君が電話してきたら、ランチをするよと告げた。そして7年後に電話が鳴ったんだ」と復帰をにおわせている。(編集部・入倉功一)