『マッドマックス』火を噴くギターの人気キャラはカット寸前だった
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で、ひたすらギターをかき鳴らす人気キャラクター、コーマドゥーフ・ウォリアーが、スタジオの意向でカットの危機にあったという。 The New York Times のカイル・ブキャナン氏が、Twitterで明かした。
コーマドゥーフ・ウォリアーも登場する『マッドマックス 怒りのデス・ロード』予告編
ドゥーフ・ウォリアーは、イモータン・ジョー(ヒュー・キース=バーン)の行軍中に、大量のスピーカーを搭載した改造車の上で、火炎放射器付きのギターをかき鳴らすキャラクター。出番はほとんどないが、そのクレイジーなデザインも合わさり、屈指の人気キャラクターとなった。
The New York Times で『怒りのデス・ロード』の公開5年に合わせたキャスト・スタッフインタビューを担当したブキャナン氏は、メガホンを取ったジョージ・ミラー監督の発言をTwitterで紹介。その証言によると、ドゥーフ・ウォリアーは最初のテストスクリーニングでかなり評判が悪かったという。「その時は、彼のシーンにテンプレの曲をつけていたから、ドゥーフ・ウォリアーが出てくると、同じリフを弾くばかりでイライラさせられたんだ」。
そのためスタジオ側からは、ドゥーフ・ウォリアーを削除しようという意見が出てしまったというが、ミラー監督は「まだ決断するのは早い」と説得。その後、ジャンキー・XLによる音楽がつくことで、「映画のなかでも最も人気のあるキャラクターになった」と語った。
『怒りのデス・ロード』の製作にあたってミラー監督は、各キャラクターの設定を作りこんでおり、ドゥーフ・ウォリアーにも、盲目で生まれ鉱山の奥深くで生きていたなど、バックストーリーがあることをDeadlineに語っている。
『マッドマックス』の新作についてミラー監督は、『怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じた女戦士フュリオサの前日譚(たん)を予定していることを、同サイトに明かしており、若きフュリオサを演じる候補を探しているという。(編集部・入倉功一)