佐藤玲×笠松将『ドンテンタウン』7月17日より公開
佐藤玲と笠松将がダブル主演を務めた映画『ドンテンタウン』の公開日が7月17日に決まったことが発表された。アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。
本作が初の長編映画となる新鋭・井上康平監督がメガホンを取った。うまくいかない曲作りから逃れるかのように引っ越したシンガーソングライターのソラ(佐藤)は、新居の押入れから大量のカセットテープを見つける。テープに吹き込まれていたのは贋作画家として日銭を稼ぐ青年トキオ(笠松)の「心の声」だった……。
公開日発表に際して、これまで『リュウグウノツカイ』『泣くな赤鬼』『架空OL日記』などに出演してきた佐藤は「素晴らしい音楽を心の軸に、笠松さんやキャストの皆さまとのやりとりに素直に、そして監督と一緒にイメージを形作りながら、それはとても居心地のいい作品になりました」と作品についてコメント。
「雲に覆われた空は、なにかを明るみに引きずり出そうともせず、かと言って涙をカモフラージュしてくれるわけでもなく、ただただ“いつかの私”をじっと思い出させてくれる。私にとってのソラちゃんは、その“いつかの私”をそのまま真空パックしたような子でした。なんとも言えないダサさです」と紹介している。
また、ヒップホップMCであるSEEDAのアルバム「花と雨」を原案とした映画『花と雨』に主演し、熱演を見せた笠松は「劇場で映画を観てもらうという行為に、改めて色んなことを思います」と語り、「自分の振る舞いや考え方も、前とは少し違ってきているように思います。なにはともあれ劇場公開。お時間あればぜひ!」と呼びかけている。
共演には『きみの鳥はうたえる』の山本亜依、『岬の兄妹』の松浦祐也らが名を連ねる。ミュージシャンの菅原慎一が映画劇伴を担当した。本作は K’s cinema で開催された音楽と映画の祭典「MOOSIC LAB 2019」の長編部門で準グランプリに輝いている。(編集部・海江田宗)