あつぎのえいがかんkiki、6月1日より営業再開
神奈川県厚木市にある地域に根差したミニシアター・あつぎのえいがかんkikiが、自治体による休業要請の解除を受けて6月1日より営業を再開する。来場者はマスクの着用が必須(劇場窓口で使い捨てマスクを販売)で、朝9時から夜20時までの時短営業となる。
新型コロナウイルス感染防止対策として、当面の間は座席数を30%以下に制限して販売し(左右2席、前後1席の間隔を空ける)、上映終了5分前にドアを開放するほか、定期的に座席や手すりなどの除菌を行い、カウンターには飛沫感染防止シートを設置する。接触を避けるため、ブランケット、チャイルドシート、クッションの貸し出し、ポップコーンの販売は中止。整理券の発行も中止となるため、代わりに入場時はレシートを提示する形になる。
また、入場時には非接触型体温計での検温を実施し、37.5度以上ある人は入館できない。劇場は「咳・咽頭痛などの症状がある方・過去2週間以内に感染が引き続き拡大している国・地域への訪問歴がある等の健康に不安のあるお客様の鑑賞は固くお断りいたします」「会計の際、金銭の授受はカルトンをご利用下さい」「館内でのおしゃべりはお控えください。また咳エチケット等に充分ご配慮いただき、周囲への感染防止にご協力をお願いいたします」などと呼び掛けを行っている。詳細は公式サイトまで。
6月の上映作品には『彼らは生きていた』『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』『悲しみより、もっと悲しい物語』『人間の時間』『ハスラーズ』『淪落の人』『37セカンズ』などがラインナップされているほか、『音楽』と『T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版』の驚音上映(21インチの特大ウーファーをガンガンに響かせた重低音サウンド体感上映)も行われる。
あつぎのえいがかんkikiはこの休業期間中、映画ファンからの支援の声を受け、映画館運営継続のために「あつぎのえいがかんkiki支援鑑賞券」の販売や、オンラインショップ(「映像研には手を出すな!」の漫画家・大童澄瞳がイラストを提供)の立ち上げなどを行ってきた。観客が指定した映画館に売上を分配する仕組みのオンライン上映「仮設の映画館」にも参加しており、さまざまな支援が可能だ。(編集部・市川遥)