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マカオ国際映画祭、現地での開催を発表

アジアン・スターズ・アップ・ネクスト・アワードに選ばれた片寄涼太(右から3番目)。第4回マカオ国際映画祭にて(撮影:中山治美)
アジアン・スターズ・アップ・ネクスト・アワードに選ばれた片寄涼太(右から3番目)。第4回マカオ国際映画祭にて(撮影:中山治美)

 第5回マカオ国際映画祭の開催が12月3日~8日(現地時間)に決まったことがこのほど、同映画祭から発表された。新型コロナウイルス感染拡大予防を鑑みて映画祭は軒並み中止、あるいはオンラインでの開催へと変更を余儀なくされているが、同映画祭では今年のテーマを「生命と大スクリーンの祝宴」とし、現地開催に向けて準備しているという。

 マカオ特別行政区の観光局長であり同映画祭プレジデントのマリア・エレナ・デ・セナ・フェルナンデスは「新型コロナウイルスによるパンデミックは世界規模の広がりとなり、人々の間に新たな壁を生みました。しかしながら映画は、そのような壁を乗り越え、世界中の人と人を結び付け、育み続ける無敵の力を持っていいます。このような逆境の時代においてわたしたちは、映画業界が忍耐強く前進していくことを信じてやみません」とコメントし、開催に踏み切った理由を語った。

ベッキー、内野聖陽、窪田正孝、三池崇史監督
第4回マカオ国際映画祭に参加した(写真左から)ベッキー、内野聖陽、窪田正孝、三池崇史監督。(撮影:中山治美

 同映画祭は2016年にスタート。ジャンル映画とアジアの新人発掘と育成に力を入れており、2017年の第2回からは米Varietyが期待する次世代スターを選出する「アジアン・スターズ・アップ・ネクスト・アワード」の授賞式を会期中に実施。これまで『デッドプール2』(2018)の忽那汐里や韓国映画『EXIT』(2018)が大ヒットした少女時代ユナ、そして『午前0時、キスしに来てよ』(2019)の片寄涼太GENERATIONS from EXILE TRIBE)などが選ばれ、話題となった。

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 マカオ自体は新型コロナウイルスの感染者は累計45人、死亡者は0人(6月8日現在)と被害は少なく見えるが、マカオの名物であるカジノ産業が、観光客の減少により大打撃を受けている。カジノ業界は映画祭のスポンサーでもあることから、今年は開催できるか否か懸念する声も上がっていたが、早々の開催決定のニュースはマカオだけでなく各国で厳しい状況にいる映画業界への力強いメッセージとなりそうだ。

 同映画祭のアーティスティック・ディレクターであるマイク・グッドリッジは「今年、世界中の映画館が閉鎖された出来事に、大変、胸を痛めました。暗闇の中で見知らぬ人たちと共に泣き、笑い、叫び合うという、この美しい共有体験をマカオ国際映画祭で再び味わえることを祝福したいと思っています」と語り、12月の開催を待ちわびているようだ。

 同映画祭では6月15日より作品の応募受付を開始する。(取材・文:中山治美)

第5回マカオ国際映画祭は12月3日~8日に開催

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