初日迎え安堵 不倫する心情描く大人の恋愛映画『あなたにふさわしい』
12日、映画『あなたにふさわしい』が初日を迎え、アップリンク吉祥寺で行われた初日舞台あいさつイベントに山本真由美、橋本一郎、宝隼也監督が登壇。山本は「映画が公開されるか不安だったんですけれど、こうやって公開初日を迎えられたことを本当に嬉しく思っています」と語った。
2019年ボストン国際映画祭などの国内外の映画祭で上映された本作は、一つの別荘を共有した二組の夫婦が、離婚の危機に陥る5日間を映し出す大人向けラブストーリー。映画『カメラを止めるな！』では主題歌を歌っていた『ナラタージュ』などの山本が、心に空いた穴を埋めるために不倫をしている主婦の飯塚美希、『殿、利息でござる！』などの橋本はその夫でブランドのネーミング開発をしている由則を演じている。
登壇者もマスクを着用、来場者との間にビニールカーテンを貼り、登壇者は3人として宝監督が司会を担当した。橋本は「舞台や映画（の撮影）が飛んだりする中、初日が迎えることができて本当に嬉しく思います」とコメントした。
その後は作品について山本が「直接的な言葉のやりとりというよりは、行動だとかが一つ一つ影響し合って人間関係が浮き彫りになっていく作品」と紹介。また、山本が本作で不倫相手の充役を担当した中村有と撮影前に役作りのために食事に行ったことを「そういう役柄でもあるので、秘密を抱えて、あえて密会をしたことは皆には内緒にして撮影に挑みました」と振り返る一幕もあった。
最後には山本が「こういった状況の中で劇場に足を運んでくださり、本当にありがとうございます」と観客に感謝。「映画は映画館で観る体験で、今日の季節であったり、ここまでいらっしゃる記憶と一緒に残るものなのかなとも思いますので、ぜひスクリーンで楽しんで行っていただけたら嬉しいです」と伝えた。（編集部・海江田宗）
映画『あなたにふさわしい』はアップリンク吉祥寺にて公開中ほか全国順次公開