『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だけじゃない!マイケル・J・フォックスの魅力あふれる映画たち
不朽の名作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズが、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で12日から3週連続で放送されており、SNS上で大きな盛り上がりを見せている。主人公のマーティ・マクフライを演じたのはマイケル・J・フォックス。本シリーズだけじゃない、マイケルの魅力が詰まった映画たちを紹介する。(編集部・梅山富美子)
『ティーン・ウルフ』(1985)
全米で『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)が公開されてから約1か月後に公開となったのが『ティーン・ウルフ』。バスケ好きな高校生スコット(マイケル)が、ある日、狼男に変身してしまい、そこから冴えない学生生活が一変するさまを描く。当時すでにシチュエーション・コメディー「ファミリー・タイズ」(1982~1989)で全米の人気者だったマイケルが、本作では狼男に変身して戸惑いながらも、学校の人気者となるスコットをコミカルに演じた。
『摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に』(1986)
米ニューヨークでの成功を夢見る青年を描く本作で、大企業の配送係の職に就いたブラントリーにふんしたマイケル。偶然出た電話をきっかけに、重役のフリをしてのし上がっていくブラントリーが、オフィスを駆け回り、エレベーターで必死に着替えながら、二重生活を送る様子は必見。また、ヒロインのクリスティ(ヘレン・スレイター)とのロマンティックな恋愛要素も作品の見どころの一つだ。
『ドク・ハリウッド』(1991)
本作は、お金持ちになりたい青年医師が、偶然過ごすことになった田舎町で、本当に大切なことに気づかされる物語。ベン(マイケル)は、働いていた病院を辞め、ビバリーヒルズの美容整形外科医となってお金持ちになる算段だった。しかし、ビバリーヒルズへの移動中に交通事故を起こし、田舎町の病院で無料奉仕をすることに。自己中心的で生意気なベンの心の変化を、マイケルが絶妙な演技で魅せた。
『バラ色の選択』(1993)
マイケル演じる主人公のダグは、自分のホテルを経営するという夢のために好きな女性をあきらめるのか、好きな女性のために夢をあきらめるのか、という究極の選択を迫られる。さまざまな壁にぶつかりながらも、前に突き進む青年がハマり役だったマイケルを堪能できる1本。ダグとヒロインのアンディ(ガブリエル・アンウォー)とのロマンティックなラブストーリーを、きらびやかなホテルの世界と華麗な衣装が彩った。
『スチュアート・リトル』シリーズ
ネズミのスチュアートが巻き起こす騒動を描く本シリーズで、マイケルはスチュアートの声を3作品にわたって担当。スチュワートを愛嬌たっぷりに演じた。声優としての活躍も目立つマイケルは、『奇跡の旅』(1993)ではアメリカン・ブルドッグのチャンス役、『アトランティス/失われた帝国』(2001)では言語学者のマイロ役を担った。
来年、還暦を迎えるマイケル。パーキンソン病のため仕事をセーブしていたが、近年は俳優活動に精力的で、ドラマ「グッド・ワイフ」「マイケル・J・フォックス・ショウ」などに出演している。