映画配給会社支援プロジェクト、27日にオンラインイベント セテラ・インターナショナル代表が登壇
コロナ禍を乗り越えるため独立系映画配給会社が立ち上げた「Help!The映画配給会社プロジェクト」。本プロジェクトの発起人の一社であるセテラ・インターナショナルの代表・山中陽子さんが6月27日、横浜シネマ・ジャック&ベティでオンラインで参加し、本劇場の支配人・梶原俊幸さんとトークイベントを行う。
「Help!The映画配給会社プロジェクト」では、5月15日からアップリンク・クラウドで13社、230本以上の映画を配給会社別にパックにして配信する「見放題パック」をスタート。第二のアクションとして、プロジェクト参加メンバーの配給作品を上映しているミニシアターと、配給会社をオンラインで繋ぐトークイベントを開始。6月10日には横浜シネマ・ジャック&ベティで上映中の『ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち』を配給するザジフィルムズの志村代表がオンラインで登壇し、映画配給会社がどのような仕事をしているのかに始まり、会社を立ち上げた経緯、これまで配給してきた作品の監督との交流エピソードなどを語り、観客とのQ&Aも行われた。
6月27日にはフランスの新作コメディー『最高の花婿 アンコール』11:40回上映後の13:20より、本作を配給するセテラ・インターナショナルの山中代表がオンラインで登壇。作品の楽しみ方や、これまでの配給作品について支配人とトークを行う。当日は事前登録によりオンラインでの参加も可能で、チャットで質問することが出来る。オンライン参加予約は、Peatix(https://0627help-online-talk-jandb.peatix.com/)から。
これ以降も7月にはドキュメンタリー『花のあとさき ムツばあさんの歩いた道』上映後に新日本映画社(配給レーベル名エスパース・サロウ)の甲斐代表が、8月にはチベット人監督ソンタルジャの『巡礼の約束』上映後にムヴィオラの武井代表の登壇が決定している。
緊急事態宣言解除後の映画館営業再開後もコロナ対策のため定員の半数での上映となり、なおかつ映画館に来場することを不安に思う観客も多く、客足が戻るには時間を要することが想定される。映画館、配給会社、共に厳しい状況に置かれていることから同プロジェクトでは、今後も映画館との共催イベントを積極的に開催することを希望しており、映画館からの逆オファーも受け入れて行きたいとしている。また俳優の井浦新、斎藤工、渡辺真起子がミニシアターを応援するために立ちあげた「Mini Theater Park」と組んだプロジェクトも企画中で、コロナの時代を生き抜くため共闘していく構えだ。(編集部・石井百合子)