満席続出!好発進の『はちどり』SNSでも高評価集まる
昨年、韓国映画界で『パラサイト 半地下の家族』と並んで話題をさらった『はちどり』が6月20日に日本での封切りを迎え、満席続出の好スタートを切った。
1990年代の韓国を舞台にした本作は、初めて自分を気にかけてくれる大人に出会った14歳の少女の視点を通して、揺れ動く思春期の思いや、家族との関わり、男性が優遇されることが当たり前だった時代の社会を繊細に描き出した作品。
日本では20日に初日を迎えたが、東京・渋谷のミニシアターであるユーロスペースでは、20日・21日の全10回の座席が正午過ぎには完売に(※新型コロナウイルス対策による入場制限があり332席/1日)。SNSでも「今年暫定1位」「昨日観た『はちどり』がすばらしすぎて心から離れないでいる」という声があがるなど、観客から高い評価を得ており、今後口コミでの広がりにも期待がかかる。
メガホンを取ったのは今韓国で最も話題の女性監督キム・ボラで、本作は彼女の初長編作品にあたる。韓国では単館公開作品としては異例の大ヒットを記録しており、国内外の映画祭でも、ベルリン国際映画祭ジェネレーション14plus部門をはじめ50冠以上に輝いている。(編集部・吉田唯)