高円寺シアターバッカス7月4日営業再開 復活祭で吉岡里帆主演『星を継ぐ者』など上映
都内・高円寺にあるマイクロシアター「高円寺シアターバッカス」が、7月4日より「対新型コロナウイルス/感染拡大防止ガイドライン」に則って営業を再開する。同日より、吉岡里帆主演の長編『星を継ぐ者 ディレクターズカット版』をはじめ短編含む12作品を2週にわたって上映する「高円寺シアターバッカス復活祭」を開催する。各回14席で、上映、懇親会ともに完全予約制。
同シアターでは、現金受け渡しを極力減らす観点から「Peatix」などのオンライン予約を呼び掛け。来場者はマスク着用が必須となり、出演者、関係者へのプレゼント、差し入れ、面会や見送りも行わず、出待ち、入り待ちなどは禁止。ガイドラインは状況の変化に対応しながら、随時改定していく。
再開にあたり代表の丸山大悟さんは以下のようにコメントを寄せている。「以前より『バッカスは消費する場所ではなく、映画を創り上げる場所』を標榜して来ましたが、上映の再開は、その想いを更に前に押し進めていくきっかけになると考えています。沢山のお客様からだけでなく、多くのクリエイターの方々にも応援をいただきましたので、共に新しい映画に貢献できるよう仕事を進めていきます。ナチ占領下のパリで、映画史上に残る傑作『天井桟敷の人々』を生み出したフランスのクリエイターたちのように、今と、これからの私たちの振舞いが、映画の未来像を形作っていくのかも知れません。まだまだ予断を許さない状況ですので、慎重な上にも慎重に、上映活動・制作活動を進めて行きたいと思っています」
復活上映イベント第1弾では、先ごろオンラインで開催された第8回ニース国際映画祭(NICE IFF)で審査員特別賞を受賞した末長敬司監督、吉岡里帆主演『星を継ぐ者 ディレクターズカット版』のほか、モトーラ世理奈主演『猫、かえる Cat’s Home 』など国内映画祭で話題の短編5本をそろえたバッカス短編特集、石倉三郎、キム・コッピ、吉岡里帆出演の長編『つむぐもの』などを上映する。なお、7月4日、11日には終演後、監督を交えた「密じゃない」懇親会を開催予定。(編集部・石井百合子)