シャーリーズ・セロン、新キャスト起用の『マッドマックス』スピンオフに心境複雑
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に出演したシャーリーズ・セロンが、同作で演じた女戦士フュリオサの前日譚(たん)となるスピンオフ企画が、別の新しいキャストを起用する方向で進行していることに、 The Hollywood Reporter のインタビュー内で複雑な心境を明かしている。
スピンオフ企画について、監督のジョージ・ミラーは、5月に The New York Times が掲載したインタビュー内で「以前からセロンをCGで若返らせようと考えていたが、まだ十分な域には達していない」と明かしており、すでにオーディションがスタートしていると報じられていた。
自ら頭を丸め、マックスと並ぶもう一人の主人公として圧倒的な存在感を放ったシャーリーズは、この決定について、The Hollywood Reporter に「受け入れがたくはある」と明かしながらも「聞いてほしいのは、私が心からジョージを尊敬しているってこと。一緒に『怒りのデス・ロード』を作った後はそれ以上にね。彼はマスターだし、成功を願っている」とコメント。複雑な心境と共にミラー監督への信頼を明かしている。
「そうね、少し胸が張り裂けるような思いはある。大好きなキャラクターだし、少しでもフュリオサの創造に貢献できたことに感謝もしている。これからもずっと大切な存在だし、これからも愛を込めて振り返るでしょうね。もちろん、あの物語の続きを私も観たいし、彼(ミラー監督)がそうするべきだと思ったのなら、そのやり方を信じる。私たちって、時に些細なことに気を取られるあまり、それが本気で打ち込んでいることとは、何の関係もないんだってことを忘れてしまいがちよね」
フュリオサを演じる女優について、Varietyでは、『スプリット』『ウィッチ』などに出演した女優アニャ・テイラー=ジョイなどがオーデションに参加したと報じている。また、ミラー監督は2021年にも撮影を開始する意向だったが、 The New York Times によると、同作の前に監督する、イドリス・エルバとティルダ・スウィントン共演の新作『スリー・サウザンド・イヤーズ・ロンギング(原題) / Three Thousand Years of Longing』の撮影開始予定が、新型コロナウイルスの影響で延期されており、まだまだ時間が必要になりそうだ。
シャーリーズは、Netflixオリジナル映画『オールド・ガード』が7月10日から配信開始。同作では、古の時代から人類を守るために暗躍してきた、不死身の傭兵(ようへい)部隊を率いる主人公を演じており、ハードなアクションを披露している。(編集部・入倉功一)