『アーヤと魔女』北米配給が決定
宮崎駿が企画し、宮崎吾朗がメガホンを取ったスタジオジブリの新作3DCGアニメ『アーヤと魔女』の北米配給権を、GKIDSが獲得した。現地時間7日、GKIDSの公式サイトで発表された。
本作は、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの同名ファンタジー小説を基に、スタジオジブリ初の全編3DCGアニメ化した作品。そのストーリーは、自分が魔女の娘とは知らずに育った少女アーヤが、ある日奇妙な家に引き取られ、意地悪な魔女と暮らしていくさまを描いたもの。今年のカンヌ国際映画祭で、オフィシャルセレクションにも選出された。
宮崎吾朗監督は今作について「今、僕たちの国では、大人ばかりが多くて、子どもの数が少ないです。その少ない数で沢山の大人を相手にしなければいけないから、今の子どもたちは大変だろうな。そんなことを考えているときに僕はアーヤに出会いました」と語り、さらに「憎たらしいけど、可愛い僕らのアーヤが、子どもたちを勇気づけ、大人たちを元気づけてくれることを、心から願っています」とメインビジュアル公開の際にコメントしていた。
2008年にGKIDSが設立されてから、これまで11作品がアカデミー賞の長編アニメ部門にノミネートされ、スタジオジブリからも映画『かぐや姫の物語』、『思い出のマーニー』が、GKIDSの北米配給を通してノミネートされてきた。
来年開館予定のアカデミー映画博物館は、宮崎駿監督のアート作品の大規模な展示会を行う予定。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki 編集部・倉本拓弥)