清野菜名&橋本環奈の今日俺愛!互いの理子&京子を絶賛
少年サンデーに掲載され人気を博した西森博之のヤンキーギャグ漫画を実写ドラマ化した「今日から俺は!!」の劇場版がついに公開を迎えた。男くさいヤンキーたちが集まる作品のなかで、紅一点の活躍を見せるのが、主人公・三橋(賀来賢人)に好意を寄せるヒロイン・赤坂理子を演じた清野菜名と、もう一人の主人公・伊藤真司(伊藤健太郎)とラブラブになる成蘭高校の女番長・早川京子にふんした橋本環奈だ。「映画化」を熱望していた清野と橋本が“今日俺愛”を語った。
【写真】破壊力すごい!橋本環奈の上目遣い『今日から俺は!!劇場版』場面カット
ドラマの撮影前から、スタッフとキャストの一体感は熱を帯びていた。清野は「撮影のときから『絶対にみんなで売れよう! 映画化を目指そう!』という強い思いでやっていました」と証言すると「ドラマが盛り上がって映画化の話になったときは、驚きというよりは『ついに来た』という思いでした。同時に盛り上げてくれた視聴者の方々には感謝の気持ちでいっぱいでした」と興奮気味に語る。
一方橋本は、本作が実写ドラマ化されるという報道があった時を振り返ると「放送が始まるとSNSなどを通じて、いろいろな世代の方から反響がありました。ドラマを撮影しているときから菜名ちゃんが言っていたように、この作品に携わっていた人みんなが『映画化したい』という思いを持っていたのですが、オンエア開始後は本当に(映画化が)いけるんじゃないかと現実味を帯びていきました。だから本当に決まったときは、すごくワクワクしたのを覚えています」と胸の内を明かした。
ドラマの反響の大きさを肌で感じたという清野が「ドラマが毎週放送されるたびに、自分のInstagramのフォロワーが増えていくんです。こんなに注目されるドラマに出演できているんだという幸せな気持ちでいっぱいになりました」と衝撃的な出来事だったことを明かすと、橋本も「普段SNSをやっていないような世代からの反応があったことに驚きました。80年代のファッションや言葉づかいなど私が知らないことも多かったのですが、面白い描写はどれも笑えたし、幅広い世代の人に引っ掛かる作品なんだなというのはすごく感じました」とオールエイジのコメディー作品になったことがヒットの理由だと述べる。
ドラマ版では清野、橋本ともに男性相手に派手なアクションを披露する機会があったが、劇場版ではさらにスケールアップしている。特に清野はラストの大乱闘シーンで、女性一人、見事な立ち回りを見せてくれる。
清野は「映画だからと言って特に気張らず、ドラマの面白さとワチャワチャ感を大切にしていました。ただアクション監督からは『ドラマよりは難しいことをやりたい』と言われていたので、かなり難しかったです。なかなか覚えられない立ち回りが多くて……」と苦笑い。しかし、そんな苦労があったからこそ、清野のアクションは多くの人の心に残った。橋本も「一視聴者として菜名ちゃんのアクションシーンが大好きなのですが、今回はさらにスケールアップしていて、ものすごくかっこよかった」と大絶賛。
清野にとって『今日から俺は!!』は忘れられない作品になったようで「この作品で自分のことを認知していただいたという思いがあります。街中を歩いていても、若い子たちから『理子ちゃん』と呼んでもらったり、保育園ぐらいの子や、そのお母さんからも『理子ちゃーん』と声を掛けてもらったり……。わたしの代表作の一つと胸を張って言いたいです」と強い思いを語ってくれた。
そんな理子という役だが、最初ドラマのオファーがあったとき、清野は「原作の身長や顔的にも、理子は環奈ちゃんだと思っていたんです。わたしが理子と聞いて驚きました」という裏話を披露する。しかし橋本は「理子ぴんは、菜名ちゃんにしかできなかったと思う。80年代ど真ん中の純粋な女の子だけれど、なにか新しさを感じさせてくれる役はまさに菜名ちゃんがドンピシャだと思います。ビジュアルももちろんですが、声とか仕草とか全部ふくめて、菜名ちゃんしかいない」と強調する。
すると清野も「京子も環奈ちゃんしかできないよね」と返す。実は毎話台本を読みながら、自分だったら京子をどう演じるんだろうと家でシミュレーションをしていたというが「想像して現場に行くと、環奈ちゃんはいつも自分のはるか上を超えていく演技を見せてくれるんです。本当に驚かされる」と橋本の芝居に脱帽していた。
待ち時間など、誰かと誰かが固まることなく、みんなで椅子を置いて会話をすることが多く、ドラマのような和気あいあいとした現場だったという。こうした雰囲気の良さが映画版でも端々から感じられる。清野、橋本ともに「多くの人に応援していただき感謝でいっぱい」と語っていたが、そんな思いも詰め込まれた劇場版は必見だ。(取材・文:磯部正和)
『今日から俺は!!劇場版』は全国公開中