永瀬正敏&原田知世、14年ぶり夫婦役 芦田愛菜主演映画でジャージ姿
俳優の永瀬正敏と原田知世が、芦田愛菜主演の映画『星の子』(10月全国公開)で約14年ぶりに夫婦役として共演することが21日、明らかになった。2人が演じるのは、芦田演じる主人公の“あやしい宗教”に傾倒する両親で、劇中ではジャージ姿を披露。併せて、初映像となる特報も公開された。
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本作は、芥川賞作家・今村夏子の同名小説に基づき、芦田演じる中学3年生・ちひろの過酷な青春を描くストーリー。監督・脚本を、現在公開中の映画『MOTHER マザー』も話題の大森立嗣が務める。新キャストとして発表された永瀬と原田は、共に1983年にスクリーンデビュー。『姑獲鳥の夏』(2005)などで共演しており、名匠・黒木和雄監督による戦争映画『紙屋悦子の青春』(2006)に続いて、『星の子』で夫婦を演じる。
本作では、ちひろの成長を愛情たっぷりに見守る一方で、幼少期、病弱だったちひろを救った水を販売する怪しげな宗教に傾倒する両親にふんする。宗教にはまる一方で日に日に貧乏になり、フリーマーケットで買ったお揃いの緑ジャージしか着なくなった、という設定だ。
永瀬は原田との共演について「14年ぶりにご一緒させてもらって、あまりの変わってなさにびっくりしました。“信じるものがばっちり一致している夫婦”の役でしたが、知世さんの演技を見て、感情がパッと浮かび上がるような感覚があり、だいぶリードしてもらった気がします」とコメント。一方、原田は「今まで演じたことのない新しい役」だったといい、「ほかの人から見るとちょっと奇妙に見えたりする部分もあるのですが、子供を深く愛していて、夫婦が同じ方向を見て共に手を取って歩んでいる。すごく幸せそうで温もりを感じました」と撮影を振り返っている。
特報は、深刻な表情を浮かべた主人公ちひろのアップからスタート。街を疾走するちひろや、頭にタオルを乗せて水を掛け合う両親の姿が映し出されるとともに、「先生、わたし風邪ひかないんです。この水飲むと風邪ひかないんです。うちの親はそう信じている……」と切実な声が挿入され、ちひろの受難をうかがわせる。(編集部・石井百合子)