故郷・尾道で撮影!大林宣彦監督の渾身作『海辺の映画館』など注目作5選
今週公開の映画
大林宣彦監督の遺作となったエネルギッシュな新作など、今週公開の注目映画を紹介する。(編集部・大内啓輔)
故郷・尾道で撮影!大林宣彦監督が描く圧巻の映像世界
『海辺の映画館-キネマの玉手箱』7月31日公開
今年4月に亡くなった大林宣彦監督の新作。大林監督の故郷である尾道にある海辺の映画館を舞台に、戦争の歴史を辿りながら無声映画、トーキー、アクション、ミュージカルと多様な映画表現で物語が展開する。キャストには厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦のほか、成海璃子、常盤貴子、小林稔侍、南原清隆、片岡鶴太郎、柄本時生、稲垣吾郎、浅野忠信などが名を連ねる。
加藤清史郎主演!SNSが廃部寸前のハンド部を救う!?
『#ハンド全力』7月31日公開
子役時代から活躍を続ける加藤清史郎が主演を務める青春ドラマ。『君が君で君だ』などの松居大悟が監督を務め、遠ざかっていたハンドボールに再び向き合う高校生たちの姿がSNSを絡めながら描き出される。共演者には醍醐虎汰朗、佐藤緋美、坂東龍汰、鈴木福、磯邊蓮登、岩本晟夢、甲斐翔真など若手俳優陣が集結。
斎藤工&のんら出演!全編ほぼリモート撮影の岩井俊二監督作
『8日で死んだ怪獣の12日の物語 -劇場版-』7月31日公開
樋口真嗣ら5人の監督が発案したリレー動画企画「カプセル怪獣計画」の番外編として、YouTubeで配信された短編シリーズの劇場版。全編ほぼリモートで撮影が行われ、新型コロナウイルスを倒すヒーローを育てようと未知の怪獣を飼育する男と、周囲の人々の物語が描かれる。主人公を斎藤工が演じ、のん、武井壮、穂志もえかが出演し、原案の樋口監督も主人公にアドバイスを送る人物として登場。監督を岩井俊二が務めた。
松本穂香主演!退屈に満ちた町で生きる高校生たちの青春群像
『君が世界のはじまり』7月31日公開
小説家としても活動するふくだももこ監督が手掛けた青春映画。監督自身の小説「えん」「ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら」をベースに、大阪のある町で生きる高校生たちの物語が描かれる。主演を松本穂香が務め、中田青渚、片山友希、金子大地、甲斐翔真などが共演。脚本を『愚行録』『ハード・コア』などの向井康介が担当した。
ラヴクラフト×ニコラス・ケイジ!狂気が始まる…!
『カラー・アウト・オブ・スペース-遭遇-』7月31日公開
H・P・ラヴクラフトの小説を原作にしたSF作品。田舎に移り住んだ一家の庭にいん石が落下してきたのを機に家の周囲の植物に異変が生じ、一家の心と体もおかしくなっていく。監督は『ハードウェア』などのリチャード・スタンリー。出演はニコラス・ケイジ、ジョエリー・リチャードソン、マデリン・アーサーなど。