ディズニー実写版『ムーラン』全米公開が無期限延期
米ディズニーは現地時間23日、実写版『ムーラン』の全米公開を8月21日から無期限延期にすると発表した。日本では9月4日に公開を予定しており、延期等のアナウンスはまだない。
ディズニーの名作アニメーションを、『クジラの島の少女』などのニキ・カーロ監督が実写映画化した本作。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、3月27日、7月24日、8月21日へと全米公開が延期に。主要マーケットであるカリフォルニア州などでは、先月下旬から感染者が再び増加し、映画館再開の目処も立っていないことから、公開日が白紙となってしまった。
今回の決定について、米ディズニーは「この数ヶ月間で、危機的状況下でどのように映画を公開していくか、何も確定できないことが明確化されました。そして今日、私たちは『ムーラン』を世界中の観客に最も効果的にお届けできる手段を検討し、公開計画を一時的に停止することを決定しました」と各メディア宛の声明で説明している。
ディズニーはこの日、新作映画の全米公開スケジュールを大幅に変更すると発表しており、『スター・ウォーズ』新作3本、『アバター』続編4本をそれぞれ1年ずつ遅らせている。その他、ウェス・アンダーソン監督の新作『ザ・フレンチ・ディスパッチ(原題) / The French Dispatch』の全米公開を白紙とし、リドリー・スコット監督作『ザ・ラスト・デュエル(原題) / The Last Duel』を2021年10月15日全米公開、ギレルモ・デル・トロ製作のSFホラー『アントラーズ(原題) / Antlers』を2021年2月19日全米公開と設定した。(編集部・倉本拓弥)