デザイナー山本寛斎さん76歳で死去 娘・山本未來さん報告
国際的ファッションデザイナーの山本寛斎さんが、21日に亡くなったことが明らかになった。27日、寛斎さんの次女で女優の山本未來さんがInstagramを通じて発表した。寛斎さんは、今年2月に急性骨髄性白血病と診断され入院中であることを、3月に更新したInstagramで公表していた。
病の公表時に「これからも世界中の人々に元気をお届けするため、『スーパー元気な山本寛斎』になって必ず戻ってきます! 皆さん楽しみに待っていて下さい!」と報告していた寛斎さん。未來さんは、寛斎さんが家族に看取られながら亡くなったと明かし「私にとって、父はエネルギッシュで明るいことはもとより、穏やかで、寛大で、人懐っこく、コミュニケーションを大切にし、無償の愛を与えてくれた存在でした」と感謝をつづる。
さらに「また人生を通して『時に折れることがあろうと、常に前向きに、果敢に挑戦し続けることが明るい未来に繋がる』ということを教えてくれました」と続けた未來さんは、自身も女優業を継続するかたわら、「2020年、年初より加わりました山本寛斎率いる『KANSAI SUPER STUDIO』にて父・寛斎の『元気』をスタッフと共に継承していきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます」と父の遺志を継ぐことを明かしている。
1944年2月8日生まれの寛斎さんは、1971年、英国ロンドンにおいて日本人として初めてファッションショーを開催し、デヴィッド・ボウイさん、エルトン・ジョンさんらとの親交を深めるなど、国際的に活躍。1993年以降は、パフォーミングアートイベント「KANSAI SUPER SHOW」を開催するなど、ライブイベントのプロデューサーとしても活動した。世界的演出家・ 蜷川幸雄さんが監督した映画『青の炎』 (2002)では、二宮和也さん演じる主人公の義父役を務めている。(西村重人)